JAアオレンの廃棄りんご活用 アップルレザー「aplena」展開開始 LOVST TOKYO2023年4月5日
イタリア産のアップルレザーを用いて、バッグや財布など植物性のヴィーガンレザーアイテムを展開するLOVST TOKYO(ラヴィストトーキョー)は、国産の青森県産アップルレザー「aplena(アプレナ)」の商品展開を始める。
国産アップルレザー「aplena」製にアップデートした人気の「Apple Rucksack」(2万6400円・税込)
アップルレザーは、廃棄されてしまうりんごジュースの絞りかす(皮や芯)を乾燥させ、合成レザーの原料のポリウレタン樹脂と合成することで生まれた植物由来のヴィーガンレザー。廃棄りんご由来の成分を加えることで、合成・人工皮革など従来のヴィーガンレザーより石油由来の原料の使用を抑えられる。また、動物の犠牲を生まずに環境に配慮された製品で、一般的な合成皮革と同様に軽量で水に強い。
これまで同社は、主にイタリア製のアップルレザー「Apple Skin」を用いて商品を開発してきたが、素材の調達におけるCO2排出量を削減するため、ローカル資源の活用を模索していた。その中で、青森県のJAアオレン(青森県農村工業農業組合連合会)と共和ライフテクノ株式会社の協力を得て、国産アップルレザー「aplena」の開発に着手。今春からの国産アップルレザーを採用したアイテムのリリースを実現した。
JAアオレンでは、年間に約2万トンの原料りんごを集荷・加工しており、そのうちの約6000トンが、搾りかすなどの残渣として排出されている。そこに、「カーボンニュートラルな資源をバイオマスレザーとして活用したい」という想いを持った共和ライフテクノ株式会社の技術が重なり、国産のアップルレザーが誕生した。
これまで堆肥や飼料としての活用が一般的だった残渣を「合成レザーへ転用」することで、新たな付加価値の創造を見据えている。
LOVST TOKYOは、オリジナルの商品全てに、カーボンフットプリント(事業活動における温室効果ガスの排出量)を開示し、カーボンオフセットの取り組みを推進。今回の国産アップルレザーの展開は、素材の調達におけるカーボンフットプリントを大きく削減し、カーボンオフセットを加速させることにつながる。
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