「ホームタウンみなみ」オープン 配送センターを複合施設に改装 生活クラブ神奈川2023年4月6日
生活クラブ生協・神奈川は、NPO法人さくらんぼ、横浜みなみ生活クラブ生協と共同企業体を立ち上げた。配送センターの生活クラブ旭センター3階部分に、ケア付きシェアハウス・食堂・保育スペース・フードパントリーなどを備えた複合施設「ホームタウンみなみ」(横浜市旭区)をオープンする。
「ホームタウンみなみ」施設外観
三者は、協同・協働の力で、誰も取り残さず、地域の中で生き活きと暮らし続けられるよう、福祉でも自立でもない "地域の支えあい" の延長としての地域拠点づくりをすすめる。
「ホームタウンみなみ」は、3階部分に居住支援を担う「シェアハウス」としての活用を想定して整備。様々な事情で居住確保の支援が必要な女性に安全・安心な居住を提供することで、女性の自立生活のスタートを支援する。また、制度事業だけではない "住まい" を通じた人やコミュニティとの関係性や社会性の回復をめざし、貧困の深刻化を防ぐことを目的としている。
同じく3階部分には食堂と保育のスペースを設置。シェアハウスに入居するシングルマザーの自立支援や、地域で子育てしている人々を支援するほか、「みんなの食堂」、「持ち帰り型フードバンク」も行う。孤立防止や地域コミュニティ再生に寄与し、実績を重ねることで今後、他地域でも展開していく上でのモデルケースをめざす。
シェアハウス「Nagomo」
一方、旭センター3階部分の旧職員寮スペースは、単身用4室・母子用1室のシェアハウスとして改装し、NPO法人さくらんぼが運営する。居住喪失またはその恐れがある女性へ「住まい」を提供するとともに、生活コーディネーターを配置し就労や食、子どもの保育など、暮らしの困りごとに耳を傾け解決に向けて並走する。
旧食堂部分は「食堂」としての機能を再生させるだけでなく、一部を保育が出来るスペースに改装。食堂スペースでは地域に開いた「多世代食堂(こども食堂)」を実施するほか、困窮者支援の一環としてフードバンクかながわと連携した「フードパントリー」を月1回実施。保育スペースは当面、旭センターで働いているスタッフの託児の場として活用する予定で、将来的には保育所としての展開を検討。また、このスペースはシェアハウス居住者への食事・保育の提供も予定している。
また、屋上部分に設置している太陽光パネルから電気を蓄電し、災害時・緊急時の備えとして活用する予定。なお、同事業は国土交通省の「住まい環境整備モデル事業」に採択され、そのスキームの下で取り組む。
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