2月の外食・中食レポート 2019年同月比2.5%減 前月より客数が回復2023年4月7日
外食・中食市場情報サービス「CREST」を提供するエヌピーディー・ジャパンは4月6日、外食・中食市場の2月の動向分析レポートを公表した。
同レポートによると、外食・中食市場全体の2月の2019年同月比は、売上(金額市場規模)が2.5%減で、前月の同3.6%減より1.1ポイント回復。2月の客数(食機会数)は、7.9%減で、前月の同10.0%減から2.1ポイント回復した。
1月はスーパーの客数減の影響マイナス幅が前月の2022年12月より大きくなったが、2月はスーパー、コンビニ、ファミリーレストラン、居酒屋の客数回復が寄与した。
業態別・利用形態別の2月の売上2019年同月比は、外食・中食全体のイートインは同15.3%減と微増(前月比1.1ポイント増)。テイクアウト・出前は、FF+セルフカフェ(2019年同月比55%増)が引き続き好調だった。
外食業態計(レストラン計)の出前(デリバリー)売上で2019年同月比は、プラス成長が続いている。デリバリー増加のピークは2020年5月の204%増だが、その後も2ケタ増が続く。2月は同145%増だったが、前年同月比では2%減と微減。
エヌピーディー・ジャパン フードサービスシニアアナリストの東さやか氏は今後の展望について、「花粉症の季節ということもあり、いまだに8割方の人がマスクをしているように見えるが、消費者の行動は、より活発になり、外食利用の回復を後押しすると考えられる。イートインの回復が進むものの、テイクアウトも穏やかに成長、デリバリーも前年割れは続いても、急減はしない」と見込んでいる。
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