がん治療用ウイルスG47Δ製剤 製造能力増強へ戦略投資 デンカ2023年4月13日
デンカは、がん治療用ウイルスG47Δの事業基盤の強化と将来を見据えた供給力増強を目的として、約120億円の戦略投資を決定した。
がん治療用ウイルスG47Δ製剤は2021年6月、悪性神経膠腫を対象とする再生医療等製品として、厚生労働省より条件及び期限付承認に該当する製造販売承認を受け、同社が製造している。
同製品は、生きたウイルスそのものを製剤化しており、製造には大規模なウイルス培養技術や特殊な試験技術が必要となり、長年にわたり、ウイルス感染症に対するワクチンと検査試薬の開発・製造を行ってきた同社の技術・ノウハウが活かされている。
この投資により、ヘルスケア分野の中核拠点である五泉事業所(新潟県五泉市)に新たな製造施設を設置。今後は、同施設と従来施設を活用し、ウイルス製剤を中心に、医薬品の治験薬や製品等を対象とする製造開発受託企業としてのプレゼンス確立・発展にも積極的に取り組む。
同社は2023~2030年度の8か年を対象とした経営計画「Mission2030」において、ヘルスケア分野では700億円の戦略投資枠を定めており、今回の投資はその中でも中核の1つと位置付けている。
【投資概要】
投資拠点:五泉事業所新潟工場(新潟県五泉市)
投資金額:約120億円(見込)
主な内容:製造設備の増強、既存製造棟建屋の改修
竣工時期:第1段階:2025年度末(予定)、第2段階:2027年度下期(予定)
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