東大農学部で寄付講座「農学におけるイノベーションと社会実装」開講2023年4月13日
株式会社リヴァンプは、東京大学農学部と共同で2023年度から、寄付講座による新設講義「農学におけるイノベーションと社会実装」を開講する。
同社は、東京大学農学部と共に食と動物分野における基礎研究の社会実装を目指し、2022年4月1日から寄付講座「食と動物のシステム科学」を設置している。
近年は、食を含む生活習慣の変化を原因として、アレルギーや腸炎、肥満、自閉症など、人や動物の慢性的な疾患や体調不良が増加しており、予防や治療方法の確立が急務とされている。同講座では、環境や生活習慣の何がこれらの疾患を増やしているのかを明らかにするとともに、その予防や治療方法の開発と社会での活用を目的に研究を行っている。
AIを活用した動物行動のより正確で汎用的な評価体系の確立は、同講座の研究内容のうち、同社が社会実装を手掛けているテーマの一つ。創薬の効率が全世界的に低下している中、動物試験の再現性、効率化の面で特に大きな課題を抱える非臨床試験プロセスを、リヴァンプのAI技術で変革し、より多くの動物の命を救うことに加え、創薬の加速により多くのヒトの命を救うことを目指している。
新たに開講する「農学におけるイノベーションと社会実装」は、東京大学農学部の大学院生を対象とした講義。大学における基礎研究についての意義や役割の理解を深めた上で、それらを応用し、社会課題の解決を図っていくプロセスの実態を、実例をベースに理解できる。
講師には、実際に基礎研究のビジネス化に取り組む同社社員をはじめ、基礎研究を担う東京大学農学部の研究者・TLO、知財専門家、大手製薬企業の研究者、大学発ベンチャーの経営者を含め、多種多様なエキスパートを招き、講義と対談を交えた形式で行われる。
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