国産い草使用 畳×大型3Dプリンターの家具「ミラノサローネ」で展示2023年4月17日
プロダクトデザイナーによるデザインラボ「HONOKA」は、4月18日からイタリア・ミラノで開催の「ミラノサローネ国際家具見本市2023」で、「TATAMI ReFAB PROJECT」と題した家具シリーズを出展。インテリアメーカーのイケヒコ・コーポレーション(福岡県大木町)が、自社栽培した国産い草を使用しており、畳の魅力を残しながら大型3Dプリンターで新しく編み直した家具を提案する。
日本の畳は、香り豊かで肌触りがよく調湿や消臭性能を備えた"い草"から作られている。「TATAMI ReFAB PROJECT」は、大型3Dプリント技術を用いて、畳を現代の暮らしに編み直すプロジェクト。使い終えた畳や廃棄される原料を生分解性樹脂と混ぜ合わせ、新たな魅力の家具を制作し、畳の魅力を次世代へ発信する。
「ミラノサローネ」に出展する"TATAMI ReFAB PROJECT"シリーズ
制作においてはイケヒコ・コーポレーションが提供する廃棄い草を粉砕し、それをExtraBoldにある造粒機で酢酸セルロースと混ぜてペレット化して造形。フィラメントタイプでは吐出できないペレット式大径ノズルだからこそ実現が可能となった。
福岡県大木町に本社を構えるイケヒコ・コーポレーションは、1886年(明治19年)に畳の卸商として創業された老舗のインテリアメーカー。これまでに、フローリングの上に敷いて使えるい草のカーペットや持ち運びができる軽量の畳(置き畳)など、畳・い草製品をメインとしたインテリア商品を開発・販売してきた。また、約10年前からい草の自社栽培にも取り組み、社員自らが田圃でい草を育て、農業を体験。地場に根付くい草産業の継承者として、現代のライフスタイルに合うい草商品を提供している。
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