「茶殻入り印刷用紙」の紙ファイルを学生が制作 オープンキャンパスで配布 千葉商科大2023年4月20日
千葉商科大学政策情報学部は、学生によるSDGsの取り組みとして、飲料メーカーの伊藤園と製紙メーカーの北越コーポレーションが共同開発した「お~いお茶」などの茶殻入り印刷用紙を使ったた紙ファイルを制作し、今年のオープンキャンパスで配布している。
オープンキャンパスで配布されている紙ファイル
この取り組みに先立ち、学生らは、印刷会社の加藤文明社が企画する「紙を通じて企業の社会活動を学ぶ」ワークショップに参加。同社は、印刷工場を利用した産学連携ワークショップを開いており、印刷商材として混抄紙と呼ばれる環境に配慮された素材を使った紙ファイルを提案している。
学生らはワークショップの際、伊藤園と北越コーポレーションによる、「茶殻入り印刷用紙」の開発経緯や製造方法などについて学び、伊藤園の「茶殻リサイクルシステム」のコンセプトに共感。茶殻に含まれるカテキンなどの有効成分も生かした「アップサイクル」製品である「茶殻入り印刷用紙」の普及に貢献したいと考えた。
これまでのオープンキャンパスでは、プラスチック製クリアファイルを配布していたが、2023年度は脱プラスチックを進め、気候温暖化対策に貢献する「茶殻入り印刷用紙」で制作した紙ファイルを配布することに。デザインは、同学部の学生を対象にデザインコンペを行なったところ、3案が採用となった。
学生らは、茶殻の特徴を生かした製品開発や環境面・社会面で新しい価値を生みだす伊藤園独自の「茶殻リサイクルシステム」の取り組みを普及させることで、同社が推進する「茶殻=有効資源」を社会の常識にする循環型社会への貢献の一助となることをめざしている。
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