青森県産りんごをインドへ海上輸送 国産りんご初 生果実を輸出 ビルドストーン2023年4月28日
株式会社ビルドストーンは、このほど青森県産のりんごを海上輸送でインドへ輸出し、インド側の正規手続きを経て同国に受け入れられた。インド向けに日本産りんごの生果実の輸出は、日本初で民間でも初となる。
インド通関手続完了後のりんご(4月14日)
同社は、2022年3月に「インド向け日本産りんご生果実の輸出が解禁」になったことを受け、2022年12月から農林水産省の補助事業「令和4年度輸出物流構築緊急対策事業」に取り組み、海上輸送冷温コンテナを使用したインド向け日本産りんご生果実の輸出事業を進めてきた。
今回の事業では、青森県産のりんご「サンジョナゴールド」の10kg×10ケースを専用の冷温コンテナ(管理温度0℃~2℃)で2月27日に横浜港から海上輸送を開始。3月26日にインドのナバシェバ港へ陸揚げされ、インド側の通関手続きとインドの食品安全基準局(FSSAI)の審査を受け、4月14日に正式にインド側バイヤーへ引き渡された。
日本からインドまでの海上輸送およびインド側での通関手続きを含め、47日(約1.5か月)を要したが、4月14日に確認したりんごの状態は、傷みはほぼなく新鮮な状態が保たれていた。また、今回輸出したりんごには、一般的にりんごの鮮度維持を目的に行われるスマートフレッシュ処理に加えて、同社独自の「プラズマ活性水 CHEFER WATER」による、りんご表面の消菌・滅菌処理が施された。
「プラズマ活性水 CHEFER WATER」は、大気圧低温プラズマ技術を応用し、化学物質を一切使用せずに空気と水から生成する、消菌・殺菌・滅菌・消毒・消臭効果を持った機能性水。今回はこのCHEFER WATERで梱包前のりんごを洗浄し、りんご表面の消菌・滅菌処理を施して出荷した。
今後は、この事業で得られた知見・ノウハウを活かし、巨大なインド市場をターゲットに、日本産りんご生果実の輸出拡大を目指す。なお、インド向けの食品輸出にあたっては、インド向けりんご輸出の解禁に際して、新たに農林水産省が発行するNON-GM証明書の取得が必須で、今回の輸出において、同社はりんごのNON-GM証明書取得の第1号となっている。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(149)-改正食料・農業・農村基本法(35)-2025年7月5日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(66)【防除学習帖】第305回2025年7月5日
-
農薬の正しい使い方(39)【今さら聞けない営農情報】第305回2025年7月5日
-
【注意報】斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 石川県2025年7月4日
-
(442)エーカレッジ(作付面積)から見る変化【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年7月4日
-
【JA人事】JAながさき県央(長崎県)里山耕治組合長を再任(6月27日)2025年7月4日
-
人的資本を人事制度で具体化する 「令和7年度 人事制度改善セミナー」開催 JA全中2025年7月4日
-
「有機薄膜太陽電池」で発電した電力 ブドウの着色に活用 実証実験開始 山梨県2025年7月4日
-
株主優待制度を新設 農業総研2025年7月4日
-
夏の訪れ告げる初競りの早生桃 福島県産「はつひめ」販売 青木フルーツ2025年7月4日
-
ニッテン「スズラン印」ロゴマークをリニューアル 日本甜菜製糖2025年7月4日
-
「国際協同組合年」認知度調査「生協に参加したい」が7割 パルシステム2025年7月4日
-
洋菓子のコロンバン主催「全国いちご選手権」あまりんが4連覇達成2025年7月4日
-
野菜わなげや野菜つり 遊んで学ぶ「おいしいこども縁日」道の駅とよはしで開催2025年7月4日
-
北海道初進出「北海道伊達生産センター」完成 村上農園2025年7月4日
-
震災乗り越え健康な親鶏を飼育 宮城のたまご生産を利用者が監査 パルシステム東京2025年7月4日
-
神奈川県職員採用「農政技術(森林)経験者」受験申し込み受付中2025年7月4日
-
神奈川県職員採用「獣医師(家畜保健衛生分野)経験者」受験申し込み受付中2025年7月4日
-
信州の味が集結 JA全農長野×ファミマ共同開発商品 長野県知事に紹介2025年7月4日
-
障害者のやりがい・働きがい・生きがい「ガチャタマ」で応援 パルシステム埼玉2025年7月4日