循環型農業の拠点「ちとせアグリベース」八ヶ岳に開業2023年5月12日
ちとせグループは4月29日、八ヶ岳中央農業実践大学校(長野県諏訪郡原村)と連携し「ちとせアグリベース」をオープンし、開所式を行なった。循環型社会の実現を目指すちとせグループと、伝統に培われた実践的教育を行う同校が協働し、八ヶ岳の地を循環型農業の中心地とするビジョン実現に向け本格始動する。
4月29日にオープンした「ちとせアグリベース」
ちとせアグリベースは、約270ヘクタールを誇る広大な敷地に、乳牛、ヤギやヒツジ、ポニー、鶏などの飼育エリアのほか、搾りたて牛乳を活用したチーズ工房、できたてメニューが自慢の食堂や直売所、青々とした芝生広場など、ファミリーで楽しめる施設が充実している。
循環型農業を牽引する姿勢のひとつとして、新型堆肥化プラント「ちとせバイオマス変換プラント」を設置し、校内の飼育動物から回収される糞尿やもみ殻を有機肥料として加工。特徴的な樽型デザインや、内部のバイオマス変換の状態をリアルタイムで表示する仕掛けもあり、家族連れの注目を集めている。
標高1300メートルの高原に広がる飼育エリア
開所式では、ちとせグループの藤田朋宏代表が「八ヶ岳という地に日本の循環型農業の技術を集め、いずれはこの地を、循環型農業を変えていくための基地にしていきたいと祈念し、ちとせアグリベースと名前をつけた。まずは直売所からのスタートだが、地域の皆様にも応援していただければ」とコメント。また、八ヶ岳中央農業実践大学校の大杉立校長は「少子化による学生数の減少やコロナ禍で客足が遠のく中、我々のノウハウだけでは大学校の再生、さらなる発展は難しいという判断で、今回ちとせ研究所と連携した。地域の皆様におかれましては、足しげく通っていただき、大学校の再生を見守っていただければ」と話した。
今後は、農業体験やチーズ作り体験など、魅力あふれるイベントも続々と開催予定。
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