「卵メニュー休止」から天津飯など再開の動きも 鶏卵供給力徐々に回復か 帝国データバンク2023年6月7日
鳥インフルエンザ流行による卵の供給不足の影響で、「卵メニューの休止・休売」に踏み切る企業が広がる中、卵メニューの提供を一部再開する動きも出ていることが帝国データバンクが外食大手100社を対象に行っている調査で分かった。卵の高値は続き、需給のひっ迫は続いているものの、同社は鶏卵の供給力が徐々に回復し、「卵メニュー休止の動きは緩やかに解消へ向かうとみられる」と分析している。
帝国データバンクの資料より
帝国データバンクの調査によると、先月8日時点で、卵メニューの休止・休売に踏み切るか表明した企業は少なくとも29社に上っていたが、5月末までに少なくとも2社が、天津飯などのメニューを再開していることが判明した。同社がこの調査を始めて以降、卵メニュー休止・休売の企業は6月6日時点で27社となり、同社がこの調査を始めて以降、初めて減少した。
JA全農たまごが公表している鶏卵の卸売価格平均は、引き続き過去最高値ではあるものの、今年4月以降は横ばいで推移している。帝国データバンクは、需給状況はエリアによってばらつきがあり、全体的に需給のひっ迫は続いているものの、鶏卵供給力は徐々に回復しつつあり、鶏卵価格は今後緩やかな下落に転じる可能性があるとみている。
また、ブラジルからの加工用殻付き卵の輸入をはじめ、植物由来の「代替卵」による鶏卵メニュー開発など、鶏卵以外の選択肢も広がりを見せており、「卵メニュー休止の動きは緩やかに解消へ向かうとみられる」と分析している。
重要な記事
最新の記事
-
JA共済連が新3カ年計画 協同の力で組合員・利用者との関係強化へ 令和7年度は新展開のスタートに2025年3月18日
-
備蓄米 政策効果なければ追加放出 江藤農相2025年3月18日
-
備蓄米放出でも消えぬ不足感(下) 米不足の恐れ、昨年より早く 「需給見通し」外れる背景は2025年3月18日
-
10月限がストップ安になったコメ先物市場【熊野孝文・米マーケット情報】2025年3月18日
-
風味豊かな落花生 たばこの輪作で栽培広がる JAはだの2025年3月18日
-
信州・中野はきのこ王国 トップクラスの生産量と品質誇る JA中野市2025年3月18日
-
出荷できないリンゴ活用 濃厚な甘さととろける口どけ JAながの2025年3月18日
-
鈴生と津田物産がJ-クレジット活用で協業 "温室効果ガス実質ゼロ"米づくりを拡大へ 農林中金がマッチング2025年3月18日
-
経営を可視化し事業拡大やJAとの関係も強化 担い手コンサルコンペティション 農林中金2025年3月18日
-
陸上養殖「おかそだちサーモン」販売店舗を一部変更 コープデリ2025年3月18日
-
栃木県に「コメリハード&グリーン岩舟店」3月29日に新規開店2025年3月18日
-
山形県南エリアに「農機具王 山形上山店」4月1日オープン2025年3月18日
-
埼玉県 3年連続で「プレミアムいちご県」に認定 日本野菜ソムリエ協会2025年3月18日
-
健康診断・血管年齢が気になる人へ「血管サポートヨーグルト」新発売 協同乳業2025年3月18日
-
TNFD事務局が日本担当設置し栗野佳子氏が着任 TNFD日本協議会2025年3月18日
-
三井化学グループ、インドにコーティングテクニカルセンターを設立2025年3月18日
-
【人事異動】エス・ディー・エス バイオテック(4月1日付)2025年3月18日
-
米粉のグミ「もちきゅあ」和グミとしてリニューアル発売 三幸製菓2025年3月18日
-
農泊総合情報プラットフォーム「FARM STAY Japan」公開 日本ファームステイ協会2025年3月18日
-
鳥インフル ネブラスカ州、メイン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年3月18日