国内屈指の農家網を活用 企業向け新サービス「ファーマーグリッド」開始 アグリメディア2023年6月13日
農業ビジネスを展開するアグリメディアは、主力事業の取引先である全国の農家・農業法人とのネットワークを活用した企業向け新サービス「ファーマーグリッド」を開始。スマート農業機器の営業代行など、国内屈指の農家網を活用して関連企業を支援する。
新サービスでは、スマート農業機器の拡販を目指すメーカーに代わって同社の担当者が農業法人に営業したり、現場ニーズを確かめたい資材メーカーの依頼を受けて農業法人を対象としたアンケート調査を行ったりするなど、農業領域で活動する企業の役に立つ取り組みを想定している。
同社が運営する農業求人サービス「あぐりナビ」は、農家・農業法人と農業を仕事にしたい求職者をマッチングする国内最大規模の農業求人サービス。このサービスを運営するなかで培った農業法人とのつながりは、野菜、畜産、酪農、畑作、稲作、果樹、花きなど業種に偏りがない。また、所在地も北海道から沖縄まで満遍なく広がっていることから、この強みを活かし、農業関連企業の活動を支援する。
取引する5900の農業法人には「成長意欲が高い」という共通点がある。正社員を雇用するだけの体力をもち、圃場面積の拡張や事業の多角化に取り組む法人と直接取引するのが、あぐりナビの特徴。成長意欲や変革志向の高さから、こうした法人は生産性向上につながるスマート農業に強い関心を示す傾向がある。
一般的に農家・農業法人は僻地にあることから、全国規模で面的なネットワークを構築するのは簡単ではないが、あぐりナビでは、地域別に配置された20人程度の営業担当者が当該エリアの農業法人を担当。対面を含めたきめ細かい営業活動に従事しており、「ファーマーグリッド」では、ここで培った独自のネットワークを最大限活用する。
ファーマーグリッドは、企業や自治体向けのコンサルティングを手掛ける社内シンクタンク、アグリメディア研究所が推進。初年度に農業関連企業から年間10件の業務受託を目指す。
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