Terrascopeが日本市場へ進出 三菱商事・日本テトラパック・みずほ銀行と提携2023年6月16日
企業向けSaaSプラットフォームの提供を通して企業の脱炭素化を支援するTerrascope(シンガポール)は6月15日、すでに展開しているアジア太平洋地域と欧州の5カ国に続き、日本法人(Terrascope Japan株式会社)の設立と日本市場でのサービス開始を発表した。
Terrascopeは、世界中の企業の脱炭素化への取り組みを支援しており、日本市場では、食品・農業、消費財、テクノロジー分野で活躍する企業へ、サステナビリティとネットゼロの目標を達成するための支援を行う。
同社のエンドツーエンドの脱炭素化ソリューションは、世界中の企業が正確で包括的な排出量を計測・管理するための、データ解析のためのプラットフォーム。すでに、三菱食品、noco-noco、POKKA、MCアグリアライアンスなど、脱炭素化や持続可能な社会の実現に取り組む日本やアジア太平洋地域の企業に導入されている。
日本企業は、脱炭素化への取り組みを通してビジネスの価値を高められる大きな可能性を持っている。調査会社のVerdantixとTerrascopeの共同調査の結果によると、日本企業の85%が排出量削減の目標を掲げており、これらの目標のうち30%はSBTi認証(温室効果ガス排出量削減に対する国際認証)されており、スコープ1、2、3の排出量削減を含む内容となっている。
これらの企業が自社事業とサプライチェーンを脱炭素化する主な推進事項として挙げているのは、排出量削減の機会を優先することや、将来実施されると予想される規制に対する取り組み、将来を見据えた製品設計など。
今回の日本進出にともない、Terrascopeはグローバル市場の脱炭素化に対するニーズを多角的に発掘。包括的な脱炭素化サービスを提供するため、複数の戦略的パートナーシップを発表した。三菱商事には、グループ会社を含めた同社の顧客ネットワークを基に、Terrascopeに潜在顧客を紹介。サービス拡大をサポートすることで、様々な業界における脱炭素化を一丸となって進める。また、食品包装・加工ソリューションの大手プロバイダーの日本テトラパックとは、食品・飲料分野において、従来の財務・経営基準に加え、より正確なサステナビリティ・フットプリント情報を製品レベルで提供していく。さらに、みずほ銀行とは、アジア・パシフィック地域における法人客へ、脱炭素化支援サービスの提供を目的とした連携を開始する。
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