農業残渣を原材料にバイオマス由来の素材開発 ジカンテクノに投資 FVC2023年6月20日
フューチャーベンチャーキャピタル(FVC)は、京都信用金庫および京信ソーシャルキャピタルと共同で設立した「京信イノベーションC2号投資事業有限責任組合」から、もみ殻などの農業残渣を原材料としたバイオマス由来の素材開発に取り組むジカンテクノ(大阪市福島区)に投資を実行した。
ジカンテクノは、もみ殻などの農業残渣を原材料としたバイオマス由来の素材開発に取り組む企業。コメ農家では毎年大量に発生するもみ殻の処理がコスト要因となり、農業経営を圧迫する要因の一つとなっているが、同社は農業残渣を原料にしてCO2の排出量が実質ゼロカウントされるシリカなどの素材を抽出する技術を持つ。
シリカの活性面においては、化粧品に含まれるプラスチックの微粒子であるマイクロビーズの代替が期待されている。植物由来のシリカは人体への悪影響が少なく、海洋プラスチック問題の原因発生を抑制することが可能。同社の技術は脱炭素社会の実現と海洋汚染問題の解決につながると期待されている。
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