スマートファクトリー実現へ TechMagicと資本業務提携 キユーピー2023年6月21日
キユーピーは、調理ロボットのTechMagic株式会社(東京都江東区)と資本業務提携契約を締結。両社は、最先端技術などの活用とプロジェクトを通じた人材の交流により、2030年を目標にした「未来型食品工場」の早期具現化を目指す。また、双方が持続的に成長できるパートナーシップの構築を図り、食産業に貢献する。
TechMagicの白木 裕士社長(左)とキユーピー取締役 常務執行役員の渡邊龍太氏
キユーピーとTechMagicは、資本業務提携により、食品製造における業務自動化技術の開発に取り組み、食品工場全体における生産性の向上と人手不足への対応を両社で推進する。
食品産業では、製造現場における慢性的な人手不足が課題で、食品製造業における人手不足の実態調査によると、人手不足により業務に影響があると回答した食品製造業従事者は全体の62.2%に上る。
具体的な影響としては、「職場環境の整備の遅れ」や「技術・ノウハウを十分に伝承できないこと」などが挙げられた。また、既存の技術ソリューションは、人による作業と比較して再現精度が低いことや、装置が大掛かりで導入費用も高額であることなどから、食品工場では未だ多くの工程に人の手が必要とされている。
この課題に対し、キユーピーの「製造技術における幅広い知見」と、TechMagicの「ハードウエアとソフトウエアを高度に融合した技術」を用いて、食の最先端生産技術の構築を目指す。日々の工程をシンプルにして、働く人がより創造的に仕事ができ、生産性の高い「未来型食品工場」(キユーピー版スマートファクトリー)を創る。
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