絶滅危惧種指定の「ニホンウナギ」東アジア鰻学会シンポジウムで産地や流通の取組を紹介 パルシステム2023年7月5日
パルシステムグループは7月1日、東京大学農学部弥生講堂一条ホールで開かれた東アジア鰻(うなぎ)学会の公開シンポジウム「うな丼の未来10:ニホンウナギ絶滅危惧種指定から10年、これまでとこれから」に登壇。「絶滅危惧種に対する産地、流通、消費者の取り組み」について発表した。
シンポジウム会場
同シンポジウムには、約70人が参加し、行政、流通、研究などさまざまな機関が登壇。ニホンウナギの保全に関する取り組みやこれからの未来について議論した。
パルシステムは「絶滅危惧種に対する産地、流通、消費者の取り組み」をテーマに、二ホンウナギ絶滅危惧種指定以降、うなぎ資源回復のために、産地・組合員・専門家とともに行ってきた取り組みについて発表。資源回復活動の歴史や、現在の取り組みについて紹介した。また、組合員による産地ツアーを実施し、川で子供達にうなぎや生き物と触れ合う体験を行っていることにも触れ、高い関心を集めた。
産地、流通、消費者の取り組みについて報告したパルシステムの豊原氏
二ホンウナギをめぐっては環境省が2013年、絶滅危惧種に指定したことを受け、パルシステムは産直産地「大隅地区養まん漁業協同組合(鹿児島県)」とともに「大隅うなぎ資源回復協議会」を設立。全国に先駆けてうなぎ資源回復のための取り組みを始めて今年2023年で10年が経った。
これまでに、うなぎが住みやすい川の環境づくりや、効果的な放流方法を見つけるための「放流モニタリング」を実施。また、うなぎを守りながら食文化として継承していくための生産者と組合員の交流、貴重な資源のうなぎを、通常より大きく育てて可食部を増やす取り組みなど、さまざまな活動を実施している。
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