2019年の大雨被害を乗り越え 長野県のりんご園で総会・園地視察を実施 パルシステム2023年7月10日
パルシステムの「エコ・りんご」の産直産地であるサン・ファーム(長野県)は7月5日と6日、総会とりんご園地視察を開催した。サン・ファームは、2019年10月の大雨による水没被害を受け、再生に至った産地。
再生したりんご園を視察
2019年に上陸した台風19号は、全国の農林水産業に甚大な被害を及ぼし、パルシステムの産直産地サン・ファームでは、千曲川が氾濫し生産者全員の自宅とりんご園が水没する甚大な被害を受けた。サン・ファームの被災を受け当時パルシステムグループは、のべ412人の職員を派遣し、園地や家屋の泥かきなどを行う人的支援を実施したほか、利用者へ向けたカンパや応援企画などを呼びかけ、再生を支援した。
現地での総会・園地視察は、新型コロナウィルス感染症対策で中断していたため被災後初めての開催。2022年8月に代表に就任した下川英紀代表は「ようやく今日を迎えることできた。2019年の災害支援に心から感謝します。復活したサン・ファームとこれからの若手主体の取り組みを応援してほしい」とあいさつした。また、りんご園地視察では、災害を乗り越え再び生産できるようになった農園の様子を確認した。
2019年当時の支援活動のようす
パルシステムでは、自然災害などで被災した方々や産地に対し、くらしの再建のため、地域や団体とも連携しながら、現地での活動や物資の贈呈、 組合員への募金呼びかけなどを行っている。サン・ファームは、1992年に結成されたりんごの産地。長野市在住の8軒10人の生産者で構成されているなかでも化学合成農薬、化学肥料を慣行栽培基準の1/2以下に減らして栽培している「エコ・りんご」 は、パルシステムの出荷全体の約3割を栽培している。
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