日本初「Vertical Farming Manifesto」と「Identity Statement」に参画 スプレッド2023年7月21日
「Vertical Farming Manifesto」および「Identity Statement」は、2022年9月にベルギー・ブリュッセルで、世界のリーディング植物工場企業20社以上により策定・署名された2つの声明。気候変動、人口増加、経済格差をはじめとした社会課題に対応するために、既存の食料システムにおける改革の必要性を主張しており、課題解決に植物工場が貢献すると説明している。
一方、伝統農業を否定するのではなく、「農業全体としての生産量増加や持続可能な食料供給の実現」に向けて、お互いに協力し補完しあう関係を目指している。また、植物工場産業における今後の指針を策定する試みでもあり、エネルギー消費の削減・グリーンエネルギーへの移行、脱炭素の推進、環境への影響の測定と透明性の確保、SDGsなどの国際的な枠組みとの連携にコミットする意思表明となる。
同社は2006年に「未来の子どもたちが安心して暮らせる持続可能な社会の実現を目指す」というビジョンのもと創業し、2013年に大規模植物工場での黒字化を達成。現在、エネルギーや資材などのコスト高騰により植物工場産業は逆風にさらされているが、あえてこのタイミングで「Vertical Farming Manifesto」および「Identity Statement」に参加し、掲げられているバリューへの支持と賛同を表明した。
同社は、日本企業の強みである改善とスプレッド独自の植物工場運営のノウハウ、研究開発による技術革新を合わせて更なる生産性向上を実現し、直面する困難を克服することができるとしている。
スプレッドの稲田信二 社長は「私たちは農業とテクノロジーを融合した植物工場が、より強靭で持続可能な食料生産システムとして重要な役割を果たすと信じており、世界の仲間たちと力を合わせて取り組んでいきたい」とコメントしている。
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