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組合員と山形県の生産者ら約200人が交流「第50回 庄内交流会」開催 生活クラブ2023年8月7日

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生活クラブ事業連合生活協同組合連合会は7月23日~26日、「第50回 庄内交流会」開催。生活クラブで扱う品目の生産者が多い山形県庄内地域を組合員が訪れ、4日間にわたって生産者と交流し、産地への理解を深めた。「庄内交流会」は今年で50回目を迎え、25日にはガーデンパレスみずほ(山形県酒田市)で記念式典も開かれた。

7月25日に開かれた「生活クラブ庄内交流会50周年 記念式典」で7月25日に開かれた「生活クラブ庄内交流会50周年 記念式典」で

生活クラブと山形県の生産者とのかかわりは、1970年の丸もちの共同購入にさかのぼり、その後、遊佐町の農家とのお米の提携や、酒田市の平田牧場とのポークウインナーの取り組みなども開始。1974年から、組合員が実際に生産の現場を訪ねる「庄内交流会」が始まった。

「庄内交流会」を通じ、両者が産地を中心にした交流を重ねるなかで、生活クラブと山形県の生産者とのつながりはさらに広がり、現在では食の提携を超えたさまざまな活動を行なっている。

"米をつくらせない"という国の減反政策に対し、交流会参加組合員の「豚に輸入飼料ではなく米を食べさせたらどうか」という声をきっかけに、遊佐町の米生産者と平田牧場が、飼料用米生産と給餌に取り組み、自給力アップをめざしたことや、再生可能エネルギーの自給と地域への還元を実現した「庄内・遊佐太陽光発電所」の稼働。さらに酒田市とともに福祉コミュニティ構想をすすめ、今年6月には首都圏からの移住希望者が住むことができ、地域づくりの交流拠点にもなる施設「TOCHiTO」をオープンした。山形県で始まったローカルSDGsの取組みは、生活クラブのほかの産地にも広がっている。

平田牧場の豚に給餌する飼料用米の圃場平田牧場の豚に給餌する飼料用米の圃場

活動開始から50回目となる記念の「庄内交流会」には、組合員58人が参加。お米の提携産地である遊佐町の田んぼや庄内・遊佐太陽光発電所のメガソーラー、提携生産者である月山農場や羽黒・のうきょう食品加工、平田牧場のミートセンター、TOCHiTOなどを見学した。また、お米や豚肉などの生産者との意見交換も行なわれ、生産現場の現状について活発な話し合いがあった。

25日には『生活クラブ庄内交流会50周年 記念式典 「たべる」と「つくる」で紡いだ50年 みんなの力でこれからの50年を展望しよう』を開催。「庄内交流会」に参加した生活クラブ組合員と、提携生産者、酒田市、遊佐町、JA庄内みどりなどから計203人が出席した。

当日は、環境省大臣官房 地域政策課 地域循環共生圏推進室の佐々木真二郎室長が「地域循環共生圏=ローカルSDGs」をテーマに記念講演を行なったほか、「庄内交流会」50年の歴史を生産者が振り返るリレートークやテーブル対抗クイズ大会なども行なわれ、互いに積み重ねてきた長い歴史と絆をあらためて再確認する機会となった。

JA庄内みどりの生産者・女性部・職員との意見交換JA庄内みどりの生産者・女性部・職員との意見交換

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