売上高1.3%増、営業利益14.2%減 2023年9月期3四半期決算 丸山製作所2023年8月9日
丸山製作所は8月8日、2023年9月期第3四半期の決算短信(連結)を発表した。
主力の農林業用機械は、国内では(コロナ禍からの)経済活動の正常化が進んだこともあり、出荷・生産実績は増加した。一方、海外においては、各国の金融引き締め、欧米における一部金融機関の破綻など、世界経済の減速により減少となった。
売上高は、295億100万円と前年同期に比べ3億7000円(1.3%)の増収。利益面では、一部商品の値上げを実施したが、原材料費の高騰による売上総利益率の悪化や販売費及び固定費の増加などにより、営業利益は12億4400万円で同2億500万円減、14.2%減益となり、経常利益は12億4000万円で同2億8800万円減、18.8%減益。親会社株主に帰属する四半期純利益は9億4800万円で同1億1000万円減、10.4%減益となった。
国内のアグリ流通では大型機械やセット動噴が減少したが、ホームセンター流通において刈払機、工業用機械において洗浄機、その他の機械において消防機械が増加した結果、国内売上高は214億5500万円(1.2%増)、海外は、欧州向けの刈払機は減少したが、北米、欧州向けの工業用ポンプが増加した結果、海外売上高は80億4500万円(同1.4%増)。海外売上高比率は27.2%。
部門別の内容は次のとおり。
◎農林業用機械
国内はホームセンター流通において刈払機が増加したが、大型機械やセット動噴が減少。海外は刈払機が減少したことなどにより、国内外の農林業用機械の売上高合計は211億9100万円(3.1%減)、営業利益は12億6700万円(7.0%減)。
◎工業用機械
国内は洗浄機が増加。海外も北米、欧州向けの工業用ポンプが増加した結果、国内外の工業用機械の売上高合計は61億9100万円(15.1%増)、営業利益は9億4400万円(8.7%減)。
◎その他の機械
消防機械を主とするその他の機械の売上高は19億7400万円(13.0%増)、営業利益は9500万円(35.3%増)。
◎不動産賃貸他
不動産賃貸他の売上高は3億5400万円(1.3%減)、営業利益は2億1200万円(1.8%増)。
通期予想は、売上高400億円(0.9%増)営業利益18億円(18.3%増)、経常利益17億5000万円(7.0%増)、当期純利益12億円(3.6%増)。新製品の更なる値上げなど上期における課題に対して必要な利益対策を講じるため、前回予想を修正せず。
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