6月の外食・中食レポート 2019年比0.7%減 再びコロナ禍前比マイナスに転じる2023年8月9日
外食・中食市場情報サービス「CREST」を提供するエヌピーディー・ジャパンは8月8日、外食・中食市場の6月の動向分析レポートを公表した。
同レポートによると、6月はGWのあった前月の5月と比べ外食業態で客数が後退した。6月の外食・中食市場の売上は2019年同月比0.7%減で、客数は同8.0%減、客単価は同8.0%増。全業態計イートイン売上は2023年6月に同12.4%減で、前月比4.0ポイント減だった。出前(デリバリー)は、6月の売上が2019年同月比で156%増だった。
業態別・利用形態別の6月の売上で2019年同月比は、外食・中食全体のイートインは12.4%減と前月比4.0ポイント減。テイクアウト・出前は、15.7%増で、その他フルサービス(同32%増)が引き続き好調だった。
外食業態計(レストラン計)の出前(デリバリー)売上で2019年同月比は、プラス成長が続く。デリバリー増加のピークは2020年5月の204%増だが、その後も2ケタ増が続いている。2023年6月は2か月連続の3桁増で、同156%増。
エヌピーディー・ジャパン フードサービスシニアアナリストの東さやか氏は今後の展望について、「消費者の意識と行動は"通常"に戻っているが、テレワークは定着し、引き続き外食・中食の機会は減少したまま。GWなど特別な機会には財布のひもがゆるみ、外食・中食も回復したが、6月の通常の生活に戻ると、また後退したことから、生活様式の変化と日常消費の節約が今後も外食・中食市場に影響し、コロナ前と同じ市場に戻ることは当面ないといえる。今後、イートインの回復が進むが、テイクアウト・デリバリーは、今後も大きく減少せず、定着すると考えられる」とコメントしている。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(138)-改正食料・農業・農村基本法(24)-2025年4月19日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(55)【防除学習帖】第294回2025年4月19日
-
農薬の正しい使い方(28)【今さら聞けない営農情報】第294回2025年4月19日
-
若者たちのスタートアップ農園 "The Circle(ザ・サークル)"【イタリア通信】2025年4月19日
-
【特殊報】コムギ縞萎縮病 県内で数十年ぶりに確認 愛知県2025年4月18日
-
3月の米相対取引価格2万5876円 備蓄米放出で前月比609円下がる 小売価格への反映どこまで2025年4月18日
-
地方卸にも備蓄米届くよう 備蓄米販売ルール改定 農水省2025年4月18日
-
主食用МA米の拡大国産米に影響 閣議了解と整合せず 江藤農相2025年4月18日
-
米産業のイノベーション競う 石川の「ひゃくまん穀」、秋田の「サキホコレ」もPR お米未来展2025年4月18日
-
「5%の賃上げ」広がりどこまで 2025年春闘〝後半戦〟へ 農産物価格にも影響か2025年4月18日
-
(431)不安定化の波及効果【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月18日
-
JA全農えひめ 直販ショップで「えひめ100みかんいよかん混合」などの飲料や柑橘、「アスパラ」など販売2025年4月18日
-
商品の力で産地応援 「ニッポンエール」詰合せ JA全農2025年4月18日
-
JA共済アプリの新機能「かぞく共有」の提供を開始 もしもにそなえて家族に契約情報を共有できる JA共済連2025年4月18日
-
地元産小粒大豆を原料に 直営工場で風味豊かな「やさと納豆」生産 JAやさと2025年4月18日
-
冬に咲く可憐な「啓翁桜」 日本一の産地から JAやまがた2025年4月18日
-
農林中金が使⽤するメールシステムに不正アクセス 第三者によるサイバー攻撃2025年4月18日
-
農水省「地域の食品産業ビジネス創出プロジェクト事業」23日まで申請受付 船井総研2025年4月18日
-
日本初のバイオ炭カンファレンス「GLOBAL BIOCHAR EXCHANGE 2025」に協賛 兼松2025年4月18日
-
森林価値の最大化に貢献 ISFCに加盟 日本製紙2025年4月18日