ALPS処理水放出で 4割超の漁業者が「売上が減少/減少見込み」と回答 ポケットマルシェ2023年8月30日
生産者と消費者をつなぐ国内最大級の産直アプリ「ポケットマルシェ(ポケマル)」を運営する雨風太陽は、8月24日から始まったALPS処理水の放出を受け、ポケットマルシェ登録漁業者を対象にアンケートを実施。その結果、4割超の漁業者が「処理水の海洋放出に伴い、売上が減少した/減少が見込まれる」と回答した。同アンケートは8月25日〜28日、「ポケットマルシェ」の登録漁業者にインターネット調査で行なわれ、有効回答数は33件。
8月24日からALPS処理水の放出が始まったことを受け、中国や香港、マカオでは、輸入の規制強化が始まり、今後も漁業など一次産業に大きな影響をもたらすことが予想される。
同調査では、調査対象の漁業者の4割超が「売上が減少した/減少が見込まれる」と回答。回答者の地域も北は北海道、南は大分県となり、幅広い漁業者が影響を受けていることがわかった。また、売上の減少度合いの見通しは立たないという回答が半数以上で、すでに50%以上も売上が減少見込みと回答する漁業者もいた。
漁業者からは、「中国向けのホタテ輸出で設備増強/増産をしている事業者がたくさんいるため、輸入禁止となれば、投資した分の回収ができなくなる」「中国向けに増産されていたホタテ、輸出で高騰したナマコは悲惨な事になる」「当漁協のホタテの主な出荷先は中国。在庫がダブつけば価格の下落につながる。ホタテが主産業の漁師としては収入の半減は免れない」など不安の声があがった。
こうした状況を受け、ポケットマルシェは、影響を受けた漁業者をサポートするため、「#ニッポンの魚介を食べて応援」タグをサービス内に設置。タグがついた商品を対象に、同社の生産者支援金を活用した送料の500円OFF施策を行い、影響を受けた生産者と応援したい消費者とのマッチングを強化する。
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