7月の外食・中食レポート 2019年比3.4%増 再びコロナ前を上回る2023年9月6日
外食・中食市場情報サービス「CREST」を提供するエヌピーディー・ジャパンは9月5日、外食・中食市場の7月の動向分析レポートを公表した。
外食・中食市場の成長率
同レポートによると、気温が高く、規制のない夏休みで、前月より客数の回復が進み、2019年同月比5.9%減、前月比2.1ポイント増。売上(金額市場規模)は2019年同月比で3.4%増とコロナ前を上回った。
業態別・利用形態別の7の売上で2019年同月比は、外食・中食全体のイートインは11.3%減と前月比1.1ポイント増。テイクアウト・出前は、24.0%増で、ファストフード+セルフサービスカフェ(同93%増)、その他フルサービス(同57%増)が引き続き好調だった。
外食業態計(レストラン計)の出前(デリバリー)売上で2019年同月比は、プラス成長が続く。デリバリー増加のピークは2020年5月の204%増だが、その後も2ケタ増が続いている。2023年7月は3か月連続の3桁増、同191%増で2020年5月に次ぐ成長だった。
エヌピーディー・ジャパン フードサービスシニアアナリストの東さやか氏は今後の展望について、「GWで回復が進んだ外食・中食は、6月に財布のひも引き締めで後退したが、再度7月の夏休みシーズンには回復。このようなメリハリ消費は今後も続くと考えられる。今後、イートインの回復が進むが、テイクアウト・デリバリーは、今後も大きく減少せず、定着すると考えられる。近い将来の市場がどのようになるか、事業の収益を見据えた投資計画や成長機会を見極めることは、これまで以上に重要な局面となる」とコメントしている。
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