子どもたちに学びの機会を「一般財団法人パルシステム若者応援基金」設立 パルシステム2023年9月12日
パルシステムグループは9月29日、家庭環境や経済的な理由などから進学が困難な若者を包括的に支援する「一般財団法人パルシステム若者応援基金」の設立を記念して、レセプションを開催。利用者から寄せられる募金による給付型奨学金の運営を通じ、困窮した子どもたちが安心して学業に専念できる環境づくりを応援する。
「パルシステム若者応援基金」は、パルシステム連合会とその会員生協の11法人によって設立。パルシステムは2020年に給付型奨学金制度を創設し、運用を続けてきた。今後は同財団が運営を引き継ぎ、奨学金の管理運営や奨学生を伴走支援団体との連携などの役割を担う。
パルシステムの奨学金制度「パルシステム給付型奨学金」は、利用者から寄せられた募金を原資に月4万円の奨学金を給付している。金銭面だけでなく生活相談などから奨学生の生活を精神的にサポートする「伴走型」で、連携する支援団体が、進路や日々の暮らしにおける悩みなどの相談を受け、安心して学びながら自立をサポート。農業やボランティアなどの社会体験プログラムも用意し、学業以外の経験を重ねる機会も提供している。
利用者からの募金は2023年度、4418万9176円が寄せられた。なかでも登録して毎月、定額を募金する「サポーター」は、1万人近く、奨学金の給付を受ける学生数はのべ34人となった。
給付対象は、大学、短大、専門学校生で、それぞれ経済的貧困とともに、児童養護施設など福祉関連施設に入所していたり、DV被害やヤングケアラーなどの問題に直面しており支援を必要としている人。
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