米穀業界の2024年問題に対応 全農物流と共同でパレット管理システムを開発 upr2023年9月13日
ユーピーアール(upr)は全農物流と、米穀のパレット輸送を拡大するためのパレット管理システムを共同開発し、運用を始めた。
米穀業界では、重量物である米穀紙袋の手荷役負担が大きいことからトラックドライバーに敬遠され、輸送力の確保が困難となっている。トラックドライバーの負担を軽減し輸送力を確保するため、2020年にJA全農、全農物流、uprの共同取り組みによる米穀のパレット輸送を開始。以来、倉庫から精米工場までuprレンタルパレットを活用した一貫輸送を推進してきた。
近年、「物流の2024年問題」が大きな関心を集めており、これまで以上にパレットの利用拡大が見込まれる中、既存のシステム運用方法は事務処理における効率性に欠け、パレット利用が今後増加した際にも持続可能な運用体制の構築が求められている。
そこで全農物流とレンタルパレットのサプライヤーのuprは、日本国内における米の安定供給を確保するため、新しいパレット管理システムの共同開発に着手した。
同システムは、将来的な米穀パレット輸送の拡大を見据え、デジタルトランスフォーメーション(以下DX)を駆使し、パレットの利用と管理をより効率化することを目的としている。
従来、電話やFAXに依存していたパレットのレンタル・返却依頼業務をウェブサイト上で行えるようにし、手入力削減等の作業効率化と正確なデータ蓄積を実現。
また、棚卸チェック表や入出庫伝票等の帳票類の出力がシステムから可能となり、手書き形式の帳票類を削減し、Excelで作成していた各種レポートもシステムから出力が可能。
米穀パレット輸送におけるパレット管理システム導入後の運用スキーム
さらに、米穀物流全体の情報管理の強化し、積み荷情報(品名、積載重量、産地等)やレンタルパレット以外の物流機器(ネステナー・パレットサポーター等)の管理状況も全農物流・upr相互で把握できるようになった。
今回の開発による、現状の利用範囲は全農物流とuprとなり、次期開発では、産地(全農・JA)および各持込先(精米工場等)にもシステムの利用を拡大を2024年10月に予定している。
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