高津川流域のワサビ谷で初の職員研修 生産者と再生作業 パルシステム連合会2023年9月19日
パルシステム連合会は9月1日と2日、島根県益田市、津和野町、吉賀町の高津川流域でグループ職員研修を開催。生協が取り扱う商品の生産の背景を知る研修で、過疎や高齢化で放棄されていたワサビ田復旧までの経緯や、清流で育まれる地域資源の商品化までの苦労など体験を通じて17人の職員が学んだ。
作付け1年後のワサビを見学
清流の高津川流域にある益田市は、豊かな地域資源に恵まれワサビや天然アユなどの特産品がある。今回取扱商品の生産現場を体験するため、パルシステムの職員は、山道の木々につかまりながら標高500メートル以上で栽培されるワサビ谷を訪れた。たび重なる水害や後継者不足で数十年間放棄され、ボランティアの手により復旧した「渓流式ワサビ田」と呼ばれる圃場で、希少な「匹見ワサビ」を生産する安藤達夫さんから説明を受け、職員自身も放棄地の復旧作業を体験した。
また、天然アユが採れる高津川の清流では、豊かな生態系を体感するため水辺に入り、「ガサガサ体験」と呼ばれる生き物を観察。清流日本一に選ばれたこともある高津川を愛する地域住民で活動する団体「タカラバ」代表の河野洋司さんから、地域資源の魅力などを教えてもらった。
参加した職員は、「地方再生には人と人の思いをつなぐ必要があり、決して一人ではできない」と語り、商品の取り扱いをはじめ、パルシステムが地域の魅力を伝えていく必要性を感じ取っていた。
天然アユなど高津川の生き物を観察する「ガサガサ体験」
パルシステムは2014年、高津川流域の自治体や森林組合、農業協同組合などの6団体と森林産直提携を締結。過疎化などにより荒廃が進む国内の森林資源の保全や、地域資源を活用した商品の販路拡大などを目的としている。「津和野わさび醤油漬け」や「鮎めしの素・天然あゆ」などの商品を取り扱い、今後もワサビ谷の落葉低木クロモジを使った焼酎など高津川流域ならではの商品開発を進める。
重要な記事
最新の記事
-
冷蔵庫が故障で反省【消費者の目・花ちゃん】2024年7月19日
-
農業用ドローン「Nile-JZ」背の高いとうもろこしへの防除も可能に ナイルワークス2024年7月19日
-
全国道の駅グランプリ2024 1位は宮城県「あ・ら・伊達な道の駅」が獲得 じゃらん2024年7月19日
-
泉大津市と旭川市が農業連携 全国初「オーガニックビレッジ宣言」2024年7月19日
-
生産者と施工会社をつなぐプラットフォーム「MEGADERU」リリース タカミヤ2024年7月19日
-
水稲の葉が対象のDNA検査 期間限定特別価格で提供 ビジョンバイオ2024年7月19日
-
肩掛けせず押すだけで草刈り「キャリー式草刈機」販売開始 工進2024年7月19日
-
サラダクラブ三原工場 太陽光パネルの稼働を開始2024年7月19日
-
「産直アウル」旬の桃特集 生産者が丹精込めて育てた桃が勢揃い2024年7月19日
-
「国産ももフェア」直営飲食7店舗で25日から開催 JA全農2024年7月19日
-
「くまもと夏野菜フェア」熊本・博多の直営飲食店舗で開催 JA全農2024年7月19日
-
【現地ルポ】福岡・JAみなみ筑後(2)大坪康志組合長に聞く 「農業元気に」モットー2024年7月18日
-
【注意報】野菜・花き類にオオタバコガ 栽培地域全域で多発のおそれ 既に食害被害の作物も 群馬県2024年7月18日
-
【注意報】過去10年間で最多誘殺 水稲の斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 山口県2024年7月18日
-
【注意報】平年の4倍 水稲に斑点米カメムシ類 県内全域で多発のおそれ 滋賀県2024年7月18日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】「財務省経済産業局農業課」て何?2024年7月18日
-
1970年代の農村社会の異質化の進展と農業【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第299回2024年7月18日
-
「JAサイネージ」 JA本店や金融店舗の情報発信にも利用拡大 あぐラボ2024年7月18日
-
【人事異動】JA全国共済会 新会長に坂本富雄JA埼玉県中央会会長(7月18日)2024年7月18日
-
スマホでより便利に「石川県Aコープ(ジャコム石川)アプリ」提供開始2024年7月18日