端材から野菜だし「ベジブロード」開発 大手外食チェーンの新商品に初採用 デリカフーズ2023年9月25日
青果物流通で農と健康をつなぐデリカフーズホールディングスは、焼津水産化学工業(YSK)と野菜の端材を使った野菜だし「ベジブロード」を共同開発。9月20日から、全国チェーンで多数の飲食店ブランドを展開している物語コーポレーションの食べ放題専門店「寿司・しゃぶしゃぶ ゆず庵」でベジブロードを使った新商品の販売が始まった。
野菜だし「ベジブロード」
全国のデリカフーズ事業所では、まだ食べられる野菜の端材も含めて廃棄処理をせずに各事業所で堆肥化するなど、食品ロス低減の観点から野菜の有効活用を推進している。
この野菜の端材の多くは、カット野菜を製造する際に発生する野菜の皮や葉、根などのまだ食べられる部分。
「ベジブロード」は、これらの端材を利用して作ったプラントベース調味料で、製品化にあたっては、5種類の国産野菜の端材(大根や人参の皮、長ネギの葉、キャベツの芯、玉ねぎの根と皮)を使い、最もおいしいだしになる配合を研究した。
デリカフーズの野菜カット工場
デリカフーズは、野菜の端材活用に向け、いくつもの調味料メーカーの中から、天然素材を使った調味料製造の分野で高い技術力を持つYSKと共同開発を開始、1年以上にわたり試作を重ねた結果、野菜のおいしさがギュッと詰まった「ベジブロード」を製品化した。
物語コーポレーションでは、「ベジブロード」を使った茶碗蒸しを「寿司・しゃぶしゃぶ ゆず庵」の全国94店舗で発売。これまで同店舗の茶碗蒸しは年間400万食が注文されており、「ベジブロード」の使用により年間1.3トンの野菜残渣の有効活用を実現する。
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