第75回日本生物工学会大会「Topics of 2023」に研究内容が選出 マルトモ2023年9月25日
かつお節・だしと、海洋資源を通じて健康と食文化の発展に貢献するマルトモ株式会社は、「第75回日本生物工学会」にて、国立大学法人神戸大学大学院農学研究科竹中教授との共同研究成果として、「Aspergillus sydowiiによる鰹節だしがらの発酵と可溶性画分の特性解析」を発表した。
第75回日本生物工学会(2023年9月3日~5日:名古屋大学 東山キャンパス)は、学会発足101年目の新たな世紀を刻む最初の大会として実に4年ぶり現地開催にて行われた。日本生物工学会は、発展著しいバイオテクノロジー分野において我が国を先導する中心的学会。
本研究では、「めんつゆ」や「だし」の製造工程で発生する食品残渣「だしがら」をかつお節かびで発酵させ加水分解することにより、だしがら発酵物の可溶性画分に呈味性の向上が確認できた。また、同画分には、フリーラジカル消去活性、抗酸化活性、アンジオテンシン変換酵素阻害活性だけでなく、乳酸菌の増殖促進効果も見られた。この成果はSDGsの観点から有用であり、今後の調味料開発への発展が期待できる。
なお、同研究は、産学連携および企業研究において実用化に向けた活発な研究が進行中で、かつ生物工学的観点からも社会的・学問的に重要性が高い演題「Topics of 2023」に選抜された。「Topics of 2023」は560件の一般講演の中から、産学連携および企業研究において実用化に向けた活発な研究が進行中で、かつ生物工学的観点からも社会的・学問的に重要性が高い演題として35件が選抜されたもの。
同社は「今後も最先端老舗企業として100年超の知見を研究分野にも活用し、研究結果発表を通じて社会に貢献してまいります。」としている。
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