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季節性インフルエンザに対する次世代mRNAワクチンで共同研究契約を締結 デンカなど3者2023年9月28日

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VLPTジャパン、阪大微生物病研究会(BIKEN財団)とデンカは、レプリコン(次世代mRNA)技術を用いた季節性インフルエンザワクチン開発に関する共同研究契約を締結した。

日本国内における例年のインフルエンザ患者数・受診者数は推定約1000万人、超過死亡率からの推計によるインフルエンザやインフルエンザを起因とする肺炎による年間死亡者数は、約1万人とされている。インフルエンザウイルスに含まれるHA抗原は変異を起こしやすく、毎年のようにインフルエンザが流行する理由の一つ。この季節性インフルエンザ予防のための基本対策の1つが、ワクチンによる予防接種となる。

現在のインフルエンザワクチンは主に発育鶏卵培養で製造されているが、ワクチン製造には高品質の発育鶏卵が大量に必要とされ、製造期間も半年以上かかる等の課題がある。

VLPTジャパン、BIKEN財団とデンカの3者は、この共同研究において、VLPTジャパンが保有するレプリコン技術を改良し、新たなインフルエンザワクチンの開発を目指すことに合意。レプリコン技術は、改変が容易で迅速に製造ができる従来のmRNA技術の利点を有するとともに、安全で、より少ない接種量で十分な効果を示し、免疫が長く持続するワクチンの創出に資することが期待されてる。

共同研究では、2024年度中にワクチン試作品のマウスでの有効性・安全性評価と、予備安定性試験まで実施することを目指す。

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