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アセチレンブラック製造販売事業 タイで合弁会社設立 デンカ2023年10月11日

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デンカは10月10日、タイ証券取引所に上場するSiam Cement Public Company Limitedの完全子会社であるSCG Chemicals Public Company Limited(SCGC社)との共同出資により、アセチレンブラック製造販売事業を行う合弁会社を設立し、タイ・ラヨン県マプタプットにアセチレンブラック生産プラントを建設することを決めた。同決定はSCGC社の機関決定を条件としており、2023年中に行われる予定。

カーボンブラックの一種であるデンカのアセチレンブラックは、独自の熱分解合成技術により金属、硫黄等の不純物が極めて少ない純度の高さに加え、優れた導電性を有している。

xEVのリチウムイオンバッテリー、洋上風力発電の高圧送電線ケーブル用途で使われ、今後も同用途での需要の伸長が見込まれている。

そのため、同社経営計画「Mission2030」の注力分野「ICT&Energy」においても、アセチレンブラックを戦略製品の一つと位置付け、生産・販売体制強化を目的に、同合弁会社を設立する。

デンカのアセチレンブラックは現在、国内外計3拠点で製造。タイでの製造拠点の新設ならびに年間1万1000トンの生産能力を有するプラントの建設により、当該製品供給のさらなる安定を図る。

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