濃縮バイオ液肥製造プロセス事業化が評価「令和5年度資源循環技術・システム表彰」で受賞 MCAS2023年10月25日
三菱ケミカルアクア・ソリューションズ(MCAS)は、九州大学、福岡県築上町と、「令和5年度資源循環技術・システム表彰」(産業環境管理協会主催・経済産業省後援)の奨励賞とコラボレーション賞を共同で受賞した。
10月20日に行われた表彰式
1975年に設立された「資源循環技術・システム表彰」は、廃棄物の発生・排出抑制(リデュース)、使用済み物品の再使用(リユース)、再生資源の有効利用(リサイクル)に寄与し、先進的で高度な技術またはシステムを特徴とする優れた事業や取り組みを公募・表彰し、循環ビジネスを振興することを目的としている。
MCASが(公財)福岡県リサイクル総合研究事業化センター(リ総研)の支援のもと、九州大学や福岡県築上町などと取り組んだ「濃縮バイオ液肥製造に関する事業化プロジェクト」は、廃棄物処理におけるCO2排出削減と化学肥料の使用量低減に貢献し、新たな循環型農業として持続可能な社会システムへの寄与が期待されることから、奨励賞を受賞。また、産学官連携による事業化が評価され、コラボレーション賞も同時受賞した。
「令和5年度資源循環技術・システム表彰」の奨励賞とコラボレーション賞を受賞
このプロジェクトでは、築上町にある全国初の液肥濃縮施設において、し尿・浄化槽汚泥を原料とする液肥から膜分離により懸濁物質を除去し、電気透析を行うことで、肥料の主要成分窒素・カリウムを通常の液肥に比べて約20倍に濃縮することに成功した。
さまざまな活用が期待できる濃縮バイオ液肥の製造は、農林水産省「みどりの食料システム戦略」が2050年までの目標に掲げる化学肥料の低減等にも貢献する。MCASは、リ総研共同研究プロジェクトの研究代表者として、施設の設計や性能確認、事業化の検証を行い、濃縮工程に同社グループ製の中空糸膜エレメントを導入している。
同社はこの表彰を機に、全国の自治体や事業体の液肥製造工程へのソリューション提供を進め、循環型農業の推進により、サステナブルな社会の実現をめざす。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(133)-改正食料・農業・農村基本法(19)-2025年3月15日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(50)【防除学習帖】第289回2025年3月15日
-
農薬の正しい使い方(23)【今さら聞けない営農情報】第289回2025年3月15日
-
イタリア旅行の穴場【イタリア通信】2025年3月15日
-
政府備蓄米 初回9割落札 60kg2万1217円 3月末にも店頭へ2025年3月14日
-
【人事異動】JA全共連(4月1日付)2025年3月14日
-
【人事異動】JA全中(4月1日付)2025年3月14日
-
(426)「豆腐バー」の教訓【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年3月14日
-
実需者と結びつきある飼料用米 支援継続を 日本農業法人協会2025年3月14日
-
オホーツクの恵み 完熟カボチャからフレークとパウダー JAサロマ2025年3月14日
-
日本一の産地の玉ねぎがせんべいに 産地の想い届ける一品 JAきたみらい(北海道)2025年3月14日
-
みおしずくがクッキーに 日野菜漬はふりかけに JAグリーン近江(滋賀県)2025年3月14日
-
地域の歴史受け継ぎ名峰・富士の恵み味わう かがり火大月みそ JAクレイン(山梨県)2025年3月14日
-
【人事異動】JA全厚連(4月1日付)2025年3月14日
-
高まるバイオスティミュラント普及への期待 生産者への広報活動を強化 日本バイオスティミュラント協議会2025年3月14日
-
岩手県大船渡市大規模火災での共済金手続きを簡素化 JA共済連2025年3月14日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第107回2025年3月14日
-
3月14日は「蚕糸の日」 大日本蚕糸会2025年3月14日
-
種苗・農産物輸出の拡大に向けた植物検疫のボトルネック解消「農研植物病院」へ出資 アグリビジネス投資育成2025年3月14日
-
【役員人事】農中信託銀行(4月1日付)2025年3月14日