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「新しい産直」へ 若手生産者と飼料国産化の現場視察・研修会を開催 グリーンコープ連合会2023年10月30日

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西日本を中心に16の生協で構成されるグリーンコープ共同体(福岡市博多区)に所属するグリーンコープ連合会は11月2日、飼料の国産化に共同で取り組んでいる生産者団体の鳥越ネットワーク(福岡県田川郡赤村)が手がけるトウモロコシ・サイレージの栽培を学ぶ視察・研修会を、九州の若手生産者と開催。高品質の牛乳を安定供給するための飼料国産化と、「新しい産直」の実現に向けて開かれ、視察・研修会には約30人が参加を予定している。

サイレージは、トウモロコシなどの作物をサイロに詰め、乳酸発酵させた飼料。発酵によって腐敗菌やタンパク分解菌の活動を抑えるため、飼料の長期にわたる貯蔵が可能になる。

国際情勢や為替に影響されず、安心・安全・高品質な牛乳を安定供給するには輸入飼料に頼らない生産体制の構築として飼料の国産化が不可欠となる。そこで、グリーンコープは下郷農業協同組合、耶馬溪酪農組合と基本協定書を締結し、国産飼料の製造から乳牛の飼育、そして牛乳の製造まで一貫して行える体制を新たに構築している。

具体的には「1. 1000頭規模の酪農場の建設」「2. 年間15000トン規模の国産飼料をつくるためのTMRセンター建設」「3. びん牛乳工場の建設」を3者の共同経営で2024年に実施。事業規模としては、90億円の投資を予定している。

一般的な「産直」は、生産者と販売者の関係は「つくる、売る」という一方向の関わりだが、「新しい産直」におけるびん牛乳の製造では、生産者がグリーンコープと共同で牛乳や飼料をつくり、経営にも参画することを目指している。

また、年間1万5000トン規模の国産飼料をつくるためのTMRセンターは大分県日田市に来年7月予定で開設。今年は先行して、鳥越ネットワークが、トウモロコシ・サイレージの栽培に着手している。今回の視察・研修会に参加するのは、この「TMRセンター」に飼料用作物を提供予定の若手生産者。グリーンコープの担当者らとともに、先行して取り組んでいる鳥越ネットワークの取り組みを視察し、現場の「生の声」を聞く。

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