9月の外食・中食レポート 2019年比0.4%増 前月から横ばい2023年11月9日
外食・中食市場情報サービス「CREST」を提供するエヌピーディー・ジャパンは11月7日、外食・中食市場の9月の動向分析レポートを公表。9月の外食・中食売上は、2019年同月比は、売上、客数、客単価ともに前月から横ばいで、売上0.4%増、客数6.8%減、客単価7.7%増。全業態計イートインの売上は同9.2%減で、前月比1.7ポイント増。出前(デリバリー)の売上は2019年同月比で74%増だった。

同レポートによると、業態別・利用形態別の9の売上で2019年同月比は、外食・中食全体のイートインは9.2%減と前月より1.7ポイント回復した。テイクアウト・出前は同14.3%増で、ファストフード+セルフサービスカフェ(同59%増)、その他フルサービスレストラン(同15%増)が好調だった。
外食業態計(レストラン計)の出前(デリバリー)売上2019年同月比は、プラス成長。デリバリー増加のピークは2020年5月の204%増だが、その後も2ケタ増が続き、9月は同74%増で、前年同月より成長した。
エヌピーディー・ジャパン フードサービスシニアアナリストの東さやか氏は今後の展望について、「消費者の意識と行動は"通常"に戻っているが、テレワークは定着し、値上げの影響による節約志向の影響も大きく、引き続き外食・中食の機会は減少したままの人が多い。外食・中食は、 GWで回復が進んだが、休日の少なかった"日常"の6月は節約で後退し、7月は夏休みが始まり回復。8月は夏休みの荒天や節約と日常消費の減少で後退した。9月は、残暑が厳しく、好天が続き休日・行楽需要が好調だったが、業態により一進一退で売上は前月から横ばいとなった。今後もメリハリ消費が続く」とコメントしている。
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