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売上高6.9%減、営業利益42.5%減 2024年3月期2四半期決算 デンカ2023年11月9日

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デンカは11月8日、2024年3月期第2四半期の決算短信を発表した。

売上高は、1913億6900万円と前年同期に比べ115億5800万円(5.7%)の減収。利益面では、営業利益は105億3500万円で前年同期比77億7200万円減、42.5%減益。経常利益は80億8700万円で同89億3300万円減、52.5%減益。親会社株主に帰属する四半期純利益は65億5900万円で同77億6700万円減、54.2%減益となった。

部門別の内容は次のとおり。

◎電子・先端プロダクツ部門
高純度導電性カーボンブラックは、xEV向けは底堅く推移したが、高圧ケーブル向けは工事の遅れによる一時的な減少があり減収。球状アルミナは、xEV向けは需要が回復傾向にあるものの、民生向けの需要は低調が続き減収となった。このほか、電子部品・半導体関連分野向け高機能フィルムや球状溶融シリカフィラーは、パソコン、スマートフォンなど民生向けの需要減により減収となり、自動車産業用向けの金属アルミ基板"ヒットプレ
ート"やLED用サイアロン蛍光体"アロンブライト"の販売も前年を下回った。
この結果、同部門の売上高は416億9900万円(前年同期比57億9000万円(12.2%)減収)となり、営業利益は48億8600万円と前年同期に比べ47億4000万円(49.2%)の減益となった。

◎ライフイノベーション部門
POCT検査試薬は、新型コロナウイルス抗原迅速診断キットは前年を下回ったが、インフルエンザの流行により新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスの同時診断キットが増加し、増収となった。また、その他の検査試薬も前年を上回り、インフルエンザワクチンの出荷は前年並み。
この結果、同部門の売上高は222億1100万円(前年同期比3億1800万円(1.5%)増収)となり、営業利益は66億1400万円と前年同期に比べ9400万円(1.5%)の増益。

◎エラストマー・インフラソリューション部門
クロロプレンゴムは、価格面では昨年度に実施した段階的な価格改定が寄与したほか円安による手取り増があったが、販売数量は全般的な需要の減少があり、減収。このほか、特殊混和材などの販売は前年並み。
この結果、同部門の売上高は572億1800万円(前年同期比56億8100万円(9.0%)減収)となり、16億4400万円の営業損失(前年同期は営業利益12億9300万円)となった。

◎ポリマーソリューション部門
デンカシンガポール社のMS樹脂は、販売数量が前年を上回り増収となった。一方、スチレンモノマーは原材料価格の下落に応じた販売価格の見直しを行ったことから減収となり、透明樹脂は中国経済減速の影響を受け販売数量が減少。このほか、食品包材用シートおよびその加工品や、合繊かつら用原糸"トヨカロン"の販売は低調に推移した。
この結果、同部門の売上高は614億6400万円(前年同期比21億5400万円(3.4%)減収)となり、2億8000万円の営業損失(前年同期は営業損失1億5300万円)となった。

◎その他部門
YKアクロス株式会社等の商社は、取扱高が前年並み。この結果、同部門の売上高は87億7500万円(前年同期比17億4900万円(24.9%)増収)となり、営業利益は7億7400万円と前年同期に比べ5億6000万円(42.0%)の減益。

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