日本産さつまいもの輸出用段ボール「Pentawards2023」で金賞受賞 Wismettacフーズ2023年11月16日
Wismettacフーズが主にタイ、香港、シンガポール向けに輸出販売する「日本産さつまいも」の輸出用段ボールが、パッケージデザインに特化した世界的コンペティション「Pentawards(ペントアワード)2023」の食品部門で金賞を受賞した。
Wismettacフーズは、2030年までに農林水産物・食品の輸出額を5兆円とする政府目標の達成に向け、「オールジャパン」の取組のもと海外で高く評価される日本産青果物の輸出強化を進めている。
日本産のさつまいも(かんしょ)は「焼きいも」ブームなどから海外マーケットからのニーズが高まっており、輸出額は増加傾向にあり、政府はさつまいもを輸出重点品目として2025年までに、輸出額28億円を目指している。6月に農林水産省が発表した「かんしょをめぐる状況について」では、さつまいもは甘みが強いことから海外でも人気があり、2022年の輸出額は野菜の中ではいちごに次いで第2位の27.9億円で輸出量は5849トン。一方で、出荷段階では腐敗が認められないさつまいもが、海上輸送中等で低温に遭遇することで、輸出先国に到着した時に腐敗しているケースが多く、輸出拡大において課題となっている。
同社は、日本青果物輸出促進協議会が実施した、令和3年度補正「品目団体輸出力強化緊急支援事業」の大規模かんしょ輸出確立実証事業内において、レンゴー、野村総合研究所、東京青果と共に輸出用の最適な包材規格の設計・試験導入を目的として、輸出用段ボールを企画・制作した。
「日本産さつまいも」の輸出用段ボール
今回受賞した輸出用段ボールは、機能面において輸出向けの大規模選果場に最適化した設計による効率化と、1枚単位で個体識別可能な情報を印刷することによりトレーサビリティ対応可能なもので、産地偽造品への対抗や区別化が可能。また、機能面だけでなくデザイン面においても、日本らしいマンガやアニメのイメージを用いたデザインで、既存の日本産品と比べても輸出先国で目を引く色合いとなっている。
このデザインの輸出用段ボールは2022年8月の初輸出後、2023年シーズンも継続。同社の日本産さつまいもの輸出では、日本産青果物の価値向上に向け、産地と連携して独自の輸出用段ボールデザインで展開している。
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