『NEC田んぼ作りプロジェクト』牛久市のフィールド 環境省「モニタリングサイト1000」に認定2023年11月21日
NECグループが茨城県牛久市で取り組む「NEC田んぼ作りプロジェクト」のフィールドが環境省「モニタリングサイト1000」に認定。2024年から「モニタリングサイト1000」に則した生態系調査を、社員ボランティアも参加しながら開始する。
環境省「モニタリングサイト1000」に認定された茨城県牛久市のフィールド
NECグループは、2004年から、霞ケ浦流域の環境保全に取り組む認定NPO法人アサザ基金と協働で、霞ケ浦の水源地である耕作放棄地再生と生物多様性保全を目的に「NEC田んぼ作りプロジェクト」を実施。様々な取り組みを通じて社会的波及効果を創出してきた。
このほど、同プロジェクトのフィールド(茨城県牛久市)が環境省「モニタリングサイト1000」に認定。2024年から「モニタリングサイト1000」に則した生態系調査を、社員ボランティアも参加しながら開始する。同時に、種の多様性を評価する技術として注目されている"環境DNA"を用いた研究も、 NEC ソリューションイノベータとともに進める。環境DNAは水や土壌等の環境中に存在する生物由来のDNAを分析することで、そこに生息している生物の種類などを評価する技術。
「モニタリングサイト1000」(正式名称:重要生態系監視地域モニタリング推進事業)は、環境省生物多様性センターが2003年度に開始。日本を代表する様々なタイプの生態系(森林、草原、里地里山、陸水域、藻場、干潟、砂浜、サンゴ礁、小島嶼等)に1000か所程度の調査サイトを設置し、長期継続してモニタリングしていく。モニタリングで得られたデータを分析することにより、生物種の減少など、生態系の異変をいち早く捉え、迅速かつ適切な生物多様性保全施策につなげることを目的としている。
◎「NEC田んぼ作りプロジェクト」による主な取り組み・社会的波及効果
<主な取り組み>
① 霞ケ浦流域の耕作放棄地433アール(4.33ヘクタール)を再生・利用。
② 生態系の回復
生物多様性の指標であるカエル、メダカ、トンボ、ホタル、哺乳類(カヤネズミ)、鳥類(フクロウ)等の復活。
<社会的波及効果>
①同プロジェクトがロールモデルとなり、他企業(8社)での同様な取り組みに発展し、霞ヶ関流域の耕作放棄地計25.53ヘクタールを再生。(再生された谷津田は15か所)
②同プロジェクトが、牛久市(茨城県)の治水事業に組み込まれる。
③同プロジェクトがロールモデルとなり、秋田県八郎湖流域の谷津田再生プロジェクトに発展。
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