「かくれフードロス」取り組みを評価 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞 ASTRA FOOD PLAN2023年11月27日
フードテックベンチャーのASTRA FOOD PLAN(埼玉県富士見市)は、埼玉県が主催する令和5年度埼玉県農業大賞の「革新的農業技術部門」で大賞を受賞。11月25日に開かれた「2023彩の国食と農林業ドリームフェスタ」の開催記念式典で表彰式が行われ、埼玉県の大野元裕知事から表彰状を授与された。
ASTRA FOOD PLANは、野菜の芯や皮、ヘタなどの食品ざんさや産地で発生した規格外農作物など、一般的な食品ロスの約4倍となる年間2000万トンの食品廃棄を「かくれフードロス」と呼び、その削減とアップサイクルに取り組んでいる。
埼玉農業大賞は、革新的な農業経営や、新規性、独創性のある技術を持ち今後大きく飛躍が見込まれる農業者、または地域農業の振興や活性化に優れた功績を上げた農業者に知事賞が贈られる。また、成果を称え広く紹介することで、埼玉県の農業の持続的な発展に役立てられている。同社が大賞を受賞した「革新的農業技術部門」は、今年度新たな部門として設立。埼玉県の農業課題を解決するため、テクノロジーを活用し、新たな農業のモデルを作っている企業等が表彰される。
「2023彩の国食と農林業ドリームフェスタ」の開催記念式典で行われた表彰式
同社は、①規格外・生産余剰農作物、未利用農産物等を高付加価値な食品パウダーにアップサイクルする『過熱蒸煎機』を開発、販売している、②これまで捨てていたものを再資源化して販売できるようにすることで、食品ロスの削減と農家の収益向上が期待される、③規格外・生産余剰農作物等をJAいるま野から同社が買い取り、粉末加工し、様々な企業と連携して商品開発を行うプロジェクトも進めている、という理由から大賞を受賞した。
受賞にあたり、同社の加納千裕社長は「今回の受賞をきっかけに、県内事業者の方々との連携をより深めていけることが期待できる。地域貢献部門で大賞を受賞されたJA入間野アグリとは既に連携を開始。地元埼玉県でのサーキュラーエコノミー事業実現に向けて、取り組みを加速していきたい」とコメントしている。
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