「サステナブル★セレクション2023」予約登録米が三つ星獲得 パルシステム2023年11月28日
持続可能な製品やサービスを選定する「サステナブル★セレクション」の表彰式が11月24日、都内で開かれ、パルシステムの職員が出席した。授賞式では、最高位の「三つ星」に認定された「予約登録米」を紹介し、審査員から認定証が手渡された。
「サステナブル★セレクション」三ツ星に認定され表彰状を受け取った佐野米穀課長(右)
表彰式では「サステナブル★セレクション」最高位の「三つ星」を新たに認定された8団体が、大賞の商品やサービスを紹介し、表彰状を受け取った。パルシステムからは、米穀課長で「ごはんソムリエ」の認定を持つ佐野正和氏が出席した。
認定証を授与した審査員で(一社)フードトラストプロジェクト理事長の徳江倫明氏は「事前に購入を予約し定期的に配送する『サステナビリティのサブスク』の先駆的なサービス。すでに開始から30年近く継続しており、持続可能な農業の実現に貢献している」と評価した。
また、審査委委員長で京都芸術大学教授の竹村眞一氏は総評で「認定された商品やサービスはいずれも、コロナ禍で表出した社会のぜい弱性に対する解決へのアプローチを試みている。予約登録米は『水田の価値は米を作るだけではない』ことが示されました」と話した。
「サステナブル★セレクション」は、サステナビリティの情報を発信する株式会社オルタナと(一社)サステナ経営協会が共催し、サステナブルな理念と手法で開発された製品・サービスを選定。予約登録米は、環境(E)社会(S)ガバナンス(G)の取り組みが総合的に評価され、三つ星の受賞となった。予約登録米は10月5日に発表された「グッドデザイン賞」も受賞しており、それに続く"2冠"となる。
「平成の大凶作」機にスタート
予約登録米は、田植えの段階で年間を通した定期利用の約束として利用者自らが登録し、新米の収穫以降、4週に1度のサイクルで届けられる。1993年の冷害による米不足を契機として1995年に始まり、2023年で29年目を迎えた。大規模災害などで調達が厳しいときも登録者を優先して届ける、持続可能な生産と消費のシステムといえる。
また、予約登録米は、多くの産地で化学合成農薬や化学肥料にできるかぎり頼らない栽培を目指しており、田植え前から出荷が約束されていることで、生産者は安心して米を栽培できる。利用を通して環境保全型の農業が地域に広がるほか、次世代の生産者を育てるあと押しになるなど、さまざまな役割を果たしている。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(133)-改正食料・農業・農村基本法(19)-2025年3月15日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(50)【防除学習帖】第289回2025年3月15日
-
農薬の正しい使い方(23)【今さら聞けない営農情報】第289回2025年3月15日
-
イタリア旅行の穴場【イタリア通信】2025年3月15日
-
政府備蓄米 初回9割落札 60kg2万1217円 3月末にも店頭へ2025年3月14日
-
【人事異動】JA全共連(4月1日付)2025年3月14日
-
【人事異動】JA全中(4月1日付)2025年3月14日
-
(426)「豆腐バー」の教訓【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年3月14日
-
実需者と結びつきある飼料用米 支援継続を 日本農業法人協会2025年3月14日
-
オホーツクの恵み 完熟カボチャからフレークとパウダー JAサロマ2025年3月14日
-
日本一の産地の玉ねぎがせんべいに 産地の想い届ける一品 JAきたみらい(北海道)2025年3月14日
-
みおしずくがクッキーに 日野菜漬はふりかけに JAグリーン近江(滋賀県)2025年3月14日
-
地域の歴史受け継ぎ名峰・富士の恵み味わう かがり火大月みそ JAクレイン(山梨県)2025年3月14日
-
【人事異動】JA全厚連(4月1日付)2025年3月14日
-
高まるバイオスティミュラント普及への期待 生産者への広報活動を強化 日本バイオスティミュラント協議会2025年3月14日
-
岩手県大船渡市大規模火災での共済金手続きを簡素化 JA共済連2025年3月14日
-
【浅野純次・読書の楽しみ】第107回2025年3月14日
-
3月14日は「蚕糸の日」 大日本蚕糸会2025年3月14日
-
種苗・農産物輸出の拡大に向けた植物検疫のボトルネック解消「農研植物病院」へ出資 アグリビジネス投資育成2025年3月14日
-
【役員人事】農中信託銀行(4月1日付)2025年3月14日