特別支援学校の生徒による販売会 熊谷の物流センターで初めて開催 パルシステム2023年12月5日
パルシステムグループの物流を担う株式会社パルラインは12月14日、パルシステム熊谷センター(埼玉県熊谷市)で深谷はばたき特別支援学校の生徒たちの手による工芸品や農作物の社員向け販売会を開催。生徒自らが社員たちに商品の良さをアピールし、接客しながら交流する。
ふだんは学校内の生産物展示・頒布所で販売する生徒たちの作品
販売会は、宅配商品の個別セットなどを担う熊谷センターで初めての試み。センターで働く社員が行きかう1階ロビーを会場に、特別支援学校の授業の一環として制作した陶芸や木工、布革製品、学校の畑で育てた野菜などを販売する。
この販売会は、学校教諭の「コロナ禍で日々の学びの成果物の販売先が減ってしまった」という困りごとを受け、パルシステムが熊谷センターでの開催を提案。同センター内に配送拠点を構えるパルシステム埼玉との連携で実現した。センターのセットラインでは、特別支援学校の卒業生たちが日々の業務に欠かせない一員として活躍している。ふだんから学校との密な連携を欠かさず、相互の困りごとなども共有していることから、新たなイベントの開催につながった。センター社員への接客と交流を通じ、生徒たちに将来の職場候補の一つに入れてもらえることも願いながら販売会を盛り上げる。
特性を「わかりあう」ことで安心できる職場
パルラインは2020年から障がい者雇用マニュアルを全社員に配付し、障がいのある職員を積極的に採用。研修なども実施し、同じ職場で働くお互いの状況が「わからない」ことで生まれる不安の解消に努めている。
専門の研修を修了した職場適応援助者「ジョブコーチ」を全12事業所に配置し、雇用定着をサポート。さらに社内資格の「ジョブサポーター」取得者は現在200人を超え、「障がい者への理解がある」との意思表示を込めた腕章とバッチを身に着け、障がい者が安心して働けるよう職場内で支えている。
3000人以上が働く社内全体の支援体制のもと、現在は商品やカタログのセットセンターなどで73人の障がい者が活躍している。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (36) 【防除学習帖】第275回2024年11月23日
-
農薬の正しい使い方(9)【今さら聞けない営農情報】第275回2024年11月23日
-
コメ作りを担うイタリア女性【イタリア通信】2024年11月23日
-
新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日