シクロヘキサノン事業から撤退 住友化学2023年12月6日
住友化学は12月4日、愛媛工場(愛媛県新居浜市)にあるシクロヘキサノン(別名アノン)の製造設備を、2024年3月末を目途に停止し、同事業から撤退することを発表した。
シクロヘキサノンは、主にナイロンの中間原料として用いられ、国内外で堅調な需要が見込まれていたが、原料価格の高騰や世界経済の回復の遅れに伴う市況の大幅低迷など、事業環境が大きく変化したことにより、今後、中長期的に安定した販売量とマージンを確保していくことが困難となった。
同社は、現在、短期集中業績改善策の一環として、採算性やベストオーナーの視点に基づき、事業の再構築を加速させており、こうした取り組みを着実に進めることで、2024 年度のV字回復へ向けて、今後の抜本的構造改革に向けて財務体質を強化する。
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