「今年の一皿」2023年は「ご馳走おにぎり」に決定 ぐるなび2023年12月6日
食を主要テーマにした調査・研究の成果や提言を発信するぐるなび総研は、今年の日本の世相を反映し象徴する食として、「ご馳走おにぎり」を2023年「今年の一皿」として発表した。
2023年「今年の一皿」に決まった「ご馳走おにぎり」
「今年の一皿」は、優れた日本の食文化を共通の遺産として記録に残し、保護・継承するために2014年に始め、今回で10回目。ぐるなびは、飲食店情報サイト「楽天ぐるなび」の総掲載店舗約45万店、総有料加盟店舗4万2525店が発信する一次情報と、2507万人のぐるなび会員、月間3800万人のユニークユーザーの閲覧履歴や行動履歴などを掛け合わせて分析したビッグデータを保有している。
2023年「今年の一皿」は、そのビッグデータから、検索数や上昇率などの一定条件を満たした40ワードを抽出。それらを選択肢として、ぐるなび会員を対象にアンケートを実施し、30ワードを抽出し、さらにメディア関係者による審査の得票数を加味し、4つのノミネートワードを選定した。その中から、①その年に流行または話題になったこと、②その年の社会の動きと関係が深く世相を反映していること、③食文化の記録として後世に受け継ぐ価値があること、の3つの条件を満たしていることを「今年の一皿」実行委員会で確認し、「ご馳走おにぎり」を2023年「今年の一皿」として承認・決定した。
「今年の一皿」に選ばれた「ご馳走おにぎり」は、ふんだんに乗せた具材のしるしが食欲をそそり、見た目の華やかさからSNSを中心に話題となった。豊富な具材から選べる楽しみと飲食店で握りたてを味わうスタイルが消費者に受け、ご馳走へと進化。おにぎりの消費支出額が増加傾向にあり専門店の新規開業が相次いで、中・外食の精米消費を後押しした。また海外でも"ONIGIRI"の名で販売され、日本の伝統的な食文化が浸透しつつある。
準大賞の「米粉グルメ」
続く準大賞は「米粉グルメ」。選定理由として、輸入小麦の高騰が長期化する中、代替品として供給が安定している国産米粉への注目が集まったことや、製粉技術が向上し細かく粉砕できるようになったことで、米粉ならではの「もちもち」「しっとり」といった食感を活かした製菓やパン、麺など様々な料理に使われるようになったことなどが決め手となった。
このほか、食のポシビリティ賞に「陸上養殖魚」が選定。海洋汚染や地球温暖化など環境問題の影響を受けにくく、持続可能な水産資源として注目され始めていることや、場所を選ばずに養殖できることから鮮度維持や輸送コストの削減にもつながるなどが選定理由となった。
また、諸外国での水産物禁輸措置を受け日本の水産業が大きな打撃を受けた「ホタテ」がノミネート。ホタテをはじめとする余剰在庫を消費するため、大手外食チェーンでのメニュー展開・ふるさと納税の返礼品などを通じた支援の動きがみられた。今後は国内における販路拡大や飲食店でのメニュー提供など消費がより高まる可能性があると指摘している。
重要な記事
最新の記事
-
産地を応援「メイトー×ニッポンエール フルーツソルベ瀬戸内広島レモン」発売 JA全農2025年3月17日
-
カーリング女子日本代表チームを「ニッポンの食」で応援 JA全農2025年3月17日
-
選りすぐりのさせぼ温習みかんで果汁100%ジュース コクと甘み、余すところなく JAながさき西海2025年3月17日
-
雪のような白さと深い味わい 自慢のにんにく使った2品 JA十和田おいらせ2025年3月17日
-
香ばしい薫りと広がる梨の甘み 伝統の梨が職人の技でみるくまんじゅうに JAセレサ川崎2025年3月17日
-
【人事異動】JA共済連(4月1日付)2025年3月17日
-
JA共済連 全国本部組織機構を改編2025年3月17日
-
円建劣後ローンによる調達を実施 JA共済連2025年3月17日
-
親子で学ぶ通学路の交通安全 「てぃ先生」とコラボの啓発動画を公開 JA共済連2025年3月17日
-
JA帯広かわにし「十勝川西長いもとろろ」など宇宙日本食5品目がISSに搭載2025年3月17日
-
【今川直人・農協の核心】農産物需給見通しが示す農協の方向(1)2025年3月17日
-
短時間の冠水で出芽率が低下 ダイズ種子の特徴を明らかに 農研機構2025年3月17日
-
甘い味がする新規の香気成分を発見 甘さを感じる仕組みを解明 農研機構2025年3月17日
-
林業用安全装備品の購入費用助成 2025年度を募集 農林中金2025年3月17日
-
「上を向いて、笑おう。御堂筋天国~旬のたよりマルシェ~」開催 農林中金、三井不動産、御堂筋まちづくりネットワーク2025年3月17日
-
投資家向け農業事業「ノーサ」新プラン「しいたけ栽培オーナー」募集開始 クールコネクト2025年3月17日
-
大分県に初のコメリパワー「三重店」29日に新規開店2025年3月17日
-
果樹生産の大規模化と効率化へ大分県・国東市と協定「ファーマインド大分農園」開園へ2025年3月17日
-
カップめんの悩み解消 大豆ミート「マシマシの種 ミンチタイプ」新発売2025年3月17日
-
米価高騰問題を先物市場で考える【森島 賢・正義派の農政論】2025年3月17日