北海道根釧地区に新工場建設 生産体制を再編 明治2023年12月8日
明治ホールディングスは12月6日、事業子会社の明治が、北海道標津郡中標津町での新工場の建設と、生産体制の再編について発表した。
明治は、西春別工場と本別工場の老朽化への対応による乳製品の安定供給と国内外への事業拡大に向けた乳製品の付加価値向上などを目的として、日本最大の生乳生産基盤である北海道根釧地区に新工場を建設する。
西春別工場では、バター、クリーム、脱脂粉乳、脱脂濃縮乳を、本別工場では、クリーム、脱脂濃縮乳を生産。これらは商品として市販用および業務用に展開されているほか、ヨーグルトやプロバイオティクス、スポーツプロテイン等の原料の一部としても使用されている。両工場は操業開始から50年以上が経過しており、乳製品の安定供給や生乳の需給調整機能維持に向けて、建屋や生産設備の老朽化対応が必要となっている。
新工場の建設を含む生産体制を再編することで、コア事業の強化・成長に向けて、脱脂粉乳やバターなど既存製品に加え、乳の持つ価値を高めた新たな製品を生み出し、海外輸出も含めた需要拡大に取り組む。
新工場は、『人、環境に優しいサステナブルな付加価値乳製品工場』をコンセプトに建設。乳の持つおいしさや栄養などの価値を高めた新たな乳製品の生産体制を構築するとともに、海外輸出を想定したハラル認証の取得など、乳製品の需要拡大に向けた取り組みを進める。また、IoT や自動化設備等を最大限活用することによって省人化・省力化を追求。生産性向上を図るとともに、誰もが働きやすい工場を目指す。さらに、新技術・生産方式の導入により、「CO2排出量」、「地下水の揚水量」を既存工場と比べて半減させることで、地球環境に優しい工場を実現する。
◎新工場建設の概要
名称:未定
建設予定地:所在地 北海道標津郡中標津町字計根別71 番地他
敷地面積:230,258 ㎡(69,652 坪)
投資額:約480 億円
生産品目:脱脂濃縮乳、脱脂粉乳、乳たんぱく質、クリーム、バターなど
生産能力:生乳換算 43 万トン/年 (50 万トン/年への生産能力増強を想定)
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