1位は『暑』生産者が選ぶ今年の漢字トップ3を発表 産直アウル2023年12月12日
農林畜水産物の産直サービス「産直アウル」は、登録生産者を対象に2023年を振り返る今年の漢字をアンケート調査を実施。猛暑が続き、品質や収穫量に大きく影響した2023年の漢字として生産者が選んだ1位は『暑』だった。
産直アウルが登録生産者にアンケート調査を行ったところ52人の生産者から寄せられた回答の結果、「今年の漢字」1位は『暑』で2位は『高』、3位は『雨』『苦』『激』が同率3位で続いた。
最も回答が多かった『暑』は「例年より暑く、試行錯誤した1年」を象徴。例年と比べ気温・水温共に高い状態が続いたことから、多くの生産者から「作物を育てる難しさを痛感した」「食材の収穫量や収穫時期に影響があった」という声が寄せられた。
2位の『高』は、生産者にとって気温の「高さ」だけでなく燃料費・人件費をはじめとしたコストの「高さ」に悩まされる年であることを象徴。また、同率3位の『雨』『苦』『激』は、1月の大寒波や、線状降水帯による豪雨、長期間続いた猛暑など、天候に左右されたとの理由があがった。
アンケート調査の結果、2023年は生産者にとって天候やコスト上昇に左右された厳しい一年となった。一方で、産直ECサイトを活用する生産者はこだわりや努力、コストの上昇や天候の影響などを反映した販売ができるという実例もあり、ある生産者は「原材料の高騰により、ある程度は販売価格が上がった。それでも卸売市場では売上減のこともあり、卸売市場で単価が低い場合は産直ECを利用している。産直ECは生産者が適正な値段を付けやすいので、販売価格をコントロールしやすかった。その影響もありECは若干売上増だった」という声も聞かれた。
また、今後の目標として今年の異常気象やコスト上昇を踏まえ「温暖化でも栽培を改善できるような取り組みを予定してる」という声や、「肥料が高騰しているため昔ながらの土づくりの方法を取り入れ、経費削減と同時に付加価値も高めていきたい」などのコメントもあった。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(139)-改正食料・農業・農村基本法(25)-2025年4月26日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(56)【防除学習帖】第295回2025年4月26日
-
農薬の正しい使い方(29)【今さら聞けない営農情報】第295回2025年4月26日
-
1人当たり精米消費、3月は微減 家庭内消費堅調も「中食」減少 米穀機構2025年4月25日
-
【JA人事】JAサロマ(北海道)櫛部文治組合長を再任(4月18日)2025年4月25日
-
静岡県菊川市でビオトープ「クミカ レフュジア菊川」の落成式開く 里山再生で希少動植物の"待避地"へ クミアイ化学工業2025年4月25日
-
25年産コシヒカリ 概算金で最低保証「2.2万円」 JA福井県2025年4月25日
-
(432)認証制度のとらえ方【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月25日
-
【'25新組合長に聞く】JA新ひたち野(茨城) 矢口博之氏(4/19就任) 「小美玉の恵み」ブランドに2025年4月25日
-
水稲栽培で鶏ふん堆肥を有効活用 4年前を迎えた広島大学との共同研究 JA全農ひろしま2025年4月25日
-
長野県産食材にこだわった焼肉店「和牛焼肉信州そだち」新規オープン JA全農2025年4月25日
-
【JA人事】JA中札内村(北海道)島次良己組合長を再任(4月10日)2025年4月25日
-
【JA人事】JA摩周湖(北海道)川口覚組合長を再任(4月24日)2025年4月25日
-
第41回「JA共済マルシェ」を開催 全国各地の旬の農産物・加工品が大集合、「農福連携」応援も JA共済連2025年4月25日
-
【JA人事】JAようてい(北海道)金子辰四郎組合長を新任(4月11日)2025年4月25日
-
宇城市の子どもたちへ地元農産物を贈呈 JA熊本うき園芸部会が学校給食に提供2025年4月25日
-
静岡の茶産業拡大へ 抹茶栽培農地における営農型太陽光発電所を共同開発 JA三井リース2025年4月25日
-
静岡・三島で町ぐるみの「きのこマルシェ」長谷川きのこ園で開催 JAふじ伊豆2025年4月25日
-
システム障害が暫定復旧 農林中金2025年4月25日
-
神奈川県のスタートアップAgnaviへ出資 AgVenture Lab2025年4月25日