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「北海道モクズガニ」養殖 産業化と地域課題解決を目指して 東京農業大学2023年12月13日

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東京農業大学は11月30日(木)、北海道オホーツクキャンパスの研究施設で養殖する「北海道モクズガニ」の試食会および官能評価試験を、世田谷キャンパス学食にて実施しました。

左から越出あい香さん(peach)、櫻林茜子さん(海洋水産学科 3年)、藤原杏香さん(自然資源経営学科 3年)、上田智久教授(自然資源経営学科)左から越出あい香さん(peach)、櫻林茜子さん(海洋水産学科 3年)、
藤原杏香さん(自然資源経営学科 3年)、上田智久教授(自然資源経営学科)

東京農業大学 北海道オホーツクキャンパスの学生と、東京農業大学が包括連携協定を結ぶPeach Aviation株式会社が、地域課題解決のため共に商品化に取り組んでいる「北海道モクズガニ※」。
※商品化にあたり、今後名称が変更される可能性あり。

これまで自然資源経営学科上田智久教授と、地域企業経営研究室の学生が中心となって北海道網走市の地域課題の解決方法を模索するうち、農業を中心とした既存の一次産業を今以上に強化しても地域課題の根本的な解決には繋がらず、新たな産業の創出が必要だという結論に至った。

「モクズガニ」(藻屑蟹)は食材として知られる「上海ガニ(チュウゴクモクズガニ)」の同属異種。鋏脚に濃い毛が生え、これが藻屑に見えることが「モクズガニ」(藻屑蟹)の名の由来とされている。国内では全国に広く分布しているが、"食材"としてはあまり市場に流通していない。その上、北海道では漁網を傷つける等の理由から駆除の対象とされている。

今回、海洋水産学科市川卓准教授と水圏生産科学研究室の学生が、北海道の風蓮湖で駆除の対象とされているこの蟹(=未利用資源)を東京農業大学のオホーツク臨界研究センターで養殖。同じく北の大地で食用とされずに捨てられる廃棄野菜(=生産残渣)を餌にして、独自の養殖技術により「モクズガニ」の味や風味の向上を試みた。

今回の試食会、官能評価試験には学内外合わせて約140名が参加し、試食やアンケート調査に協力。会場には多くの報道関係者も訪れた。

会場で受付を行っていた藤原杏香さん(自然資源経営学科 3年)が「『モクズガニ、美味しかった!』という声もたくさんいただいて、すごくよかった」と声を弾ませると、官能評価試験を裏方として対応した小林千紗さん(海洋水産学科 3年)は「今回の結果を分析してどの餌がモクズガニに最適なのか解析し、さらに来年度のいい結果に繋げられたら」と今後に向けて意気込みを語った。

上田教授は今回の試食会を終えて「ただの研究の"お手伝い"だったらここまで主体的にはできなかっただろう。学生たちが主体的に目標を持って市場調査をしたからここまでの成果を得られたと感じている。今日の試食会やアンケート調査の経験は、どの学生もみんなはじめての経験。色々と失敗もあったと思いますが今後に向けた大きな糧になると思う。本当にいい経験ができた試食会だった」と学生たちを労うと、市川准教授は「今後しっかりとアンケートを解析しなければいけないが、今回の結果、"味が違った"という事実は間違いないと判りました。アンケートには人の味覚や嗜好性が影響するため、それらを含めながら解析していかなければいけないですが、当初の狙い通り餌を変えることで味が変わる、それもかなり明確に変わるということが分かったという事が大きい一歩だと思う」と成果を語った。

モクズガニの飼育水槽の様子モクズガニの飼育水槽の様子

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