農水省「中小企業イノベーション創出推進基金事業」に採択 コネクテッドロボティクス2024年1月9日
盛り付けや検品など食産業向けのロボットシステムを開発・販売するスタートアップ企業のコネクテッドロボティクスは、農林水産省中小企業イノベーション創出推進基金事業フェーズ3(技術実証等)に採択された。
惣菜盛付ロボットシステム「Delibot」
この事業は、同社が代表スタートアップとなり、株式会社FingerVision、株式会社Closerと共に13社のコンソーシアムを組成。「食品産業における食品ハンドリング技術の革新と社会実装」をテーマに連名で提案し、交付限度総額約24億円、期間4年間の採択を受けた。
コネクテッドロボティクスは、「高度なロボット制御の技術」と「ディープラーニングを活用したセンシングと学習技術」を強みに、食に特化した様々なロボットシステムを開発し、店舗や工場へ導入してきた。2022年には業界で初めて惣菜製造工場の盛り付け工程の自動化を実現する惣菜盛付ロボットシステム「Delibot」の開発に成功。今後、食品製造工程の自動化を推進・普及させていくには、ハンドリングできる惣菜具材の多品種対応や、量目偏差の低減、低価格化、省スペース化が求められており、高い技術的な壁がある。今回のプロジェクトではこの課題にコンソーシアムで取り組んで社会実装に繋げる。
同社は、今回のプロジェクトを通じてコンソーシアムに参加した(一社)日本惣菜協会を含む各社・大学と連携。全国の食品工場が直面する生産性の向上、人手不足などの課題に対し、製造工程を自動化するロボットシステムの社会実装の拡大のため、食品を把持するハンドの多様化と低価格化対応を中心に開発を推進する。また、単体のロボットだけでなく、食に特化したロボットシステム技術の革新を通じて製造工程全体の自動化を推進。食品産業のスマートファクトリー化の実現を目指す。
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