納品リードタイム延長と発注量平準化で実証実験 シノプスと実施 コープさっぽろ2024年1月15日
生活協同組合コープさっぽろと関連会社の北海道ロジサービス(HLS)は、需要予測型自動発注サービス「sinops-CLOUD」を活用した販促商品等のリードタイムの延長や発注業務DXの実証実験を実施している。2023年10月に始まったこの実証実験は、経済産業省が有限責任監査法人トーマツに委託している事業「令和5年度流通・物流の効率化・付加価値創出に係る基盤構築事業(販促商品等のリードタイムの延長、物流レジリエンスの向上に向けた小売業の在庫管理・発注業務のDX)」において、トーマツから再委託された株式会社シノプス(大阪市)と連携して行われる。
人口減少に伴う労働力不足や、トラックドライバーの時間外労働が960時間に規制されるなど物流業界「2024年問題」の課題に対し、加工食品・日用雑貨などのサプライチェーンを最適化するには、小売業の在庫管理と発注業務を改善する必要がある。特に、需要予測技術の活用が重要で、通常の商品については需要予測ツールが広く利用されるが、新商品や販促商品においては販売予測がむずかしく、過剰在庫や不足分の追加発注などの問題を引き起こしている。
コープさっぽろの店舗およびHLSが運営する物流センターにおける実証実験では、新商品と販促商品の小売りから仕入先への発注確定日を前倒しする、納品リードタイム(納品LT)を長期化し、従来3~7日程度だった納品LTを2週間程度まで長期化。小売店舗では、納品LTを延長した場合、欠品や過剰在庫の発生が懸念事項となるが、同実証実験ではsinops-CLOUDによる需要予測データを活用し、欠品・過剰在庫の発生を極小化しながら、納品LTを延長する実証実験を行う。
納品LTを長期化することで、卸売業の特売期間中の追加発注の対応に向けた在庫調整業務の負荷軽減、物流センターの過剰在庫や欠品の防止、物流の効率化が期待できる。また、曜日ごとにバラつきがある発注量を平準化することでトラック配車の効率化に関する実証実験も実施予定。
同実験を通してコープさっぽろは発注の効率化を、HLSは入出荷の効率化やトラック配車の効率化を目指す。実証実験の途中成果は2月20日、経済産業省が開催予定の第2回北海道地域フィジカルインターネット懇談会の機会に発表される。
重要な記事
最新の記事
-
米価上昇止まらず 4月7日の週のスーパー販売価格 備蓄米放出効果いつから2025年4月21日
-
【人事異動】農水省(4月21日付)2025年4月21日
-
【人事異動】JA全農(4月18日付)2025年4月21日
-
【JA人事】JA新ひたち野(茨城県)新組合長に矢口博之氏(4月19日)2025年4月21日
-
【浜矩子が斬る! 日本経済】四つ巴のお手玉を強いられる植田日銀 トラの圧力"内憂外患"2025年4月21日
-
備蓄米放出でも価格上昇銘柄も 3月の相対取引価格2025年4月21日
-
契約通りの出荷で加算「60キロ500円」 JA香川2025年4月21日
-
組合員・利用者本位の事業運営で目標総達成へ 全国推進進発式 JA共済連2025年4月21日
-
新茶シーズンが幕開け 「伊勢茶」初取引4月25日に開催 JA全農みえ2025年4月21日
-
幕別町産長芋 十勝畜産農業協同組合2025年4月21日
-
ひたちなか産紅はるかを使った干しいも JA茨城中央会2025年4月21日
-
なじみ「よりぞう」のランドリーポーチとエコバッグ 農林中央金庫2025年4月21日
-
地震リスクを証券化したキャットボンドを発行 アジア開発銀行の債券を活用した発行は世界初 JA共済連2025年4月21日
-
【JA人事】JA新潟市(新潟県)新組合長に長谷川富明氏(4月19日)2025年4月21日
-
【JA人事】JA夕張市(北海道)新組合長に豊田英幸氏(4月18日)2025年4月21日
-
食農教育補助教材を市内小学校へ贈呈 JA鶴岡2025年4月21日
-
農機・自動車大展示会盛況 JAたまな2025年4月21日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」おかやま和牛の限定焼肉メニューは「真夏星」 JAタウン2025年4月21日
-
「かわさき農業フェスタ」「川崎市畜産まつり」同時開催 JAセレサ川崎2025年4月21日
-
【今川直人・農協の核心】農福連携(2)2025年4月21日