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上越よしかわ棚田育ち 幻のもち米「越のふく福」新発売 パルシステム東京2024年2月7日

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パルシステム東京は2月6日、独自企画のもち米「越のふく福」の注文受付を開始。米産地ファームみなもと(新潟県上越市)の棚田で生産した伝統品種のもち米で、商品名は生産者との交流イベントに参加した利用者からの募集で決まった。

新発売の「越のふく福」新発売の「越のふく福」

「越のふく福」は、上越市吉川地区に大正時代から残る伝統品種のもち米で、こしと柔らかさを兼ね備えたふくよかなかみごたえとうまみ、気品ある香りが特徴。一般の栽培基準より化学肥料は9割、農薬は8割削減する「永田農法」を採用し、環境に配慮し生産している。

中山間地域の棚田のため、草取りなど膨大な労力がかかるが、ファームみなもと生産者の山本秀一さんと中村昭一さんが「おいしさと健康につながる」との信念で栽培した。

商品名「越のふく福」は、2023年11月に開かれた交流イベントの参加者から寄せられたアイディアから名付けられた。利用者がもち米で作ったおこわを試食しながら山本さんから生産の背景を聞き、数多く寄せられた言葉から組み合わせた名前。商品ラベルにも「越後よしかわ棚田育ち ときをつなぐうるわしの赤穂もち」とイベントで出されたキーワードをちりばめた。

稲穂の赤みが特徴の「越のふく福」稲穂の赤みが特徴の「越のふく福」

幻のもち米と呼ばれる「越のふく福」は、大正時代に食味のよさが大きな評価を得た一方、病気に弱く収量が少ないため、昭和に入ると栽培が完全に途絶えてしまったが、山本さんは「大正時代から守られてきた種子を再び世の中に出したい」と、残存していたもみ種で栽培を再開した。

100年の時を超えて生産されたもち米の商品化にあたり、パルシステムへ産地から「いっしょに名前をつけ、ものがたりのひとつとして将来へ思いを語り継いでほしい」と提案。40年以上前からパルシステム東京と交流し、年間を通じ生産者と利用者がじかに語り合う場を設けてきたからこその商品化となった。「越のふく福」(450g)は、426円(税込)。

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