再エネ電力を虎ノ門ヒルズに供給「営農型太陽光発電所」茨城県筑西市で運転開始 森ビル2024年2月14日
森ビルは、農業と太陽光発電を同時に行う「営農型太陽光発電所(メガソーラー)」全6サイト、延べ10ha以上の開発を2023年度末から2024年度にかけて推進しており、その第一弾となる「森ビル筑西市桑山営農型太陽光発電所」が2月13日に運転を開始した。
森ビル初の「営農型太陽光発電所」(茨城県筑西市)
運用を開始する茨城県筑西市の発電所は、農業の後継者問題により荒廃リスクを抱えていた農地を利用しており、敷地面積は約1.9ヘクタール。設置する太陽光発電設備では年間約280万kWhの発電量が見込まれ、発電された電力は、オフサイトPPAにより虎ノ門ヒルズ森タワー(東京都港区)に供給される。また、同社は筑西市と防災協定を締結するなど、地域防災の向上にも寄与していく。
敷地(農地)では、協業者の株式会社エコ革ファームが、小麦と大豆の二毛作を実施予定。また、子どもたちによる種まき、収穫体験、食育、環境教育などの実施も予定している。
営農型太陽光発電は、農業を行いながら、その地上に一定間隔に隙間をあけ設置した太陽光パネルで発電も行う仕組み。営農の継続や荒廃農地の再生による食料自給率の維持・向上と、再エネ発電を同時に図るとともに、再エネ開発のための大規模な森林伐採、盛り土・切り土などを伴わない環境配慮型の再エネ開発の手法として注目されている。
運行開始セレモニー(13日、茨城県筑西市)
森ビルは、2022年5月に脱炭素化に向けた温室効果ガス排出量削減目標を設定。以降、同9月にRE100に参加、同12月に中間目標についてSBTi認定取得、2023年3月末時点で国内需要の7割を再エネ電力に切替え完了するなど、目標の達成に向けた取り組みを推進している。
同社は、営農型発電所開発の取り組みについて、長期的な再エネ電力の調達を実現するとともに、社会課題の解決にもつながるとして、"都市と自然の共生""都市の脱炭素化""資源循環型の都市"の追求により、持続可能な社会の実現をめざす。
重要な記事
最新の記事
-
鳥インフル 国内47例目 千葉県で確認2025年1月30日
-
初動5年で農業の構造改革 28の目標掲げ毎年検証 次期基本計画2025年1月30日
-
営農管理システム「Z-GIS」と「レイミーのAI病害虫雑草診断」アプリが4月に連携開始 地域全体を簡単把握、現場データ管理がより手軽に JA全農と日本農薬(1)2025年1月30日
-
営農管理システム「Z-GIS」と「レイミーのAI病害虫雑草診断」アプリが4月に連携開始 地域全体を簡単把握、現場データ管理がより手軽に JA全農と日本農薬(2)2025年1月30日
-
2025年も切り花の品薄単価高が続く【花づくりの現場から 宇田明】第52回2025年1月30日
-
何かと言えば搗いた餅【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第326回2025年1月30日
-
雑草防除で成果保証型サービス開始 節水型乾田直は栽培を普及へ BASFジャパン2025年1月30日
-
担い手集め地域農業守る 労働力支援協議会が発足 JAみなみ筑後2025年1月30日
-
農林中金「アグリウェブ」に農業特化型生成AIを提供開始 きゅうりトマトなすび2025年1月30日
-
秋元真夏の「ゆるふわたいむ」神奈川県で幻の果実「湘南ゴールド」を収穫 JAタウン2025年1月30日
-
JAしまね「ファミマフードドライブ」を通じて食品寄贈 地域支援拡大の仕組みを構築2025年1月30日
-
「北海道スマートフードチェーンプロジェクト事業化戦略会議2025」開催 農研機構2025年1月30日
-
今年いちばん「うまい米」第11回「お米番付」最優秀賞など発表 八代目儀兵衛2025年1月30日
-
茨城県のブランド豚肉を堪能「常陸の輝きメニューフェア」2月1日から県内のレストランで開催2025年1月30日
-
「日本さつまいもサミット」今年度の特選生産者8組が決定2025年1月30日
-
【人事異動】協友アグリ(1月29日付)2025年1月30日
-
【人事異動】東邦化学工業(2月1日付)2025年1月30日
-
【役員人事】クミアイ化学工業(1月29日付)2025年1月30日
-
彦摩呂が驚く 南アルプス市のおいしいもの「タベサキ」新番組スタート2025年1月30日
-
農業課題解決と技術革新へ 広沢技術振興財団ものづくり技術助成事業に採択 AGRIST2025年1月30日