最優秀賞はデータ化による時短実現 現場発の改善競う「パルラインカップ」パルシステム連合会2024年3月11日
パルシステムグループの物流専門会社、株式会社パルライン(東京都江東区)は3月1日、現場の業務改善の成果を競う「パルラインカップ」を都内で開催。審査の結果、八王子センターによる受発注業務効率化の事例が最優秀賞を受賞した。
最優秀賞を獲得した八王子センターのメンバーとパルラインの太田賜嗣夫社長(右)
パルシステムグループは、あらゆる場所で働く人の視点を分かち合い、誰もが活躍できる職場づくりを推進している。「パルラインカップ」は、応募された66事例のなかから予選を通過した10事例が発表し、パルライン役員が審査。それぞれの発表では、動画やアニメーションなどを取り入れ、現場のようすと着目した課題を分かりやすく示しながら、改善が実現されるまでの経緯を説明した。
事例として、国の文化や性別などの隔てなく誰でも着用しやすい制服を目指した改善事例や、レイアウト変更による作業負担軽減など、作業効率化やコスト削減につながる現場ならではの多様な提案と実践が発表された。
さまざまな工夫を凝らし事例を報告
審査の結果、最優秀賞は八王子センターによる「受発注業務のデジタル化」。慣例的に紙で管理されていた帳簿をデータ化し、複数の担当によって共同管理できるようにすることで、業務の簡素化と受発注業務にかかる時間短縮を実現した。
そのほか優秀賞は、「障がい者就労継続支援A型事業所から来る障がい者の方たちとの作業体験」(相模青果センター)、来賓特別賞は、「職場でできるSDGsの取り組み~カスタマーボイスでフードロス削減~」(新治センターB)が受賞した。
発表では、オープン参加として精肉専門会社の株式会社パル・ミートから1件、障がい者や長期無業者などの社会的包摂就労を推進する「ジョブコーチ」による成果発表3件も報告された。
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