ソーラーシェアリングでワイン用ブドウの試験栽培 相模原市で新プロジェクト開始 さがみこファーム2024年3月15日
さがみこファーム(神奈川県相模原市)、たまエンパワー(東京都多摩市)、生活クラブ生活協同組合神奈川、生活クラブ生活協同組合東京は、神奈川県相模原市緑区青野原前戸地区に新たにソーラーシェアリング発電所2基を建設。下部の農地でワイン用ブドウの試験栽培を4月に開始する。
太陽光パネルで発電した再生可能エネルギー電気は、サイト内の農業用ハウスで自家消費し、農業の脱炭素化を実現。余剰電気は神奈川県綾瀬市の生活クラブ神奈川の配送センターに送電され、神奈川県内の"電気の地産地消"に貢献する。
同事業は、たまエンパワーが発電事業者となり、FITを介さずに生活クラブ神奈川と20年間の売電契約を締結する「非FIT・オフサイトコーポレートPPA方式」で実施。建設にあたっては、「令和5年度神奈川県自家消費型再生可能エネルギー導入費補助金」にオフサイトPPA事例として初採択されたほか、生活クラブ自然エネルギー基金、生活クラブ組合員から寄付を集めた。営農は、さがみこファームがワイン用ブドウ3種の試験栽培を実施する。
同地区には既に4基のソーラーシェアリグ発電所が稼働中であり、パネルの下では36種類1100本のブルーベリーが楽しめる会員制体験農園「さがみこベリーガーデン」をさがみこファームが運営。年会員は個人会員300人、コーポレート会員10社で、エネルギーと農業だけでなく、観光、教育を掛け合わせて複合展開している。
同プロジェクトは、こうした取り組みをさらに発展。さがみこファームのコーポレート会員である生活クラブ神奈川・生活クラブ東京と連携。発電事業者・営農者・小売電気事業者・需要家が、地域と一体となって新たに進める。
同事業は、単なるソーラーシェアリングとは一線を画し、地域活性化と地域課題解決につなげる「地域共生型ソーラーシェアリング」のモデルを目指す。同組合と2メガワット規模の発電所建設を近隣地域に横展開する計画で、その第一歩となる。
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