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再配達ゼロ「再配達削減PR月間」に協力 パルシステム2024年3月15日

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パルシステムは、4月から政府が呼びかける「再配達削減PR月間」に協力。トラックドライバーの労働環境を改善する法改正にともない、輸送できる荷物の量が減少したり、ドライバーが不足したりする「2024年問題」が懸念されることから、注文された商品の仕分けや置き配など配達の工夫により「再配達ゼロ」を実現する。

置き配は封印シールなどでセキュリティを確保

置き配は封印シールなどでセキュリティを確保

パルシステムの配達は週1回、決まった曜日、時間帯に定期的に利用者を訪問。不在の場合は、専用の折りたたみコンテナや保冷箱に入れて、玄関先などに置き配し、置き配が認められない集合住宅などは、事前に配達日時を指定する「指定便」(一部地域のみ)が利用できるため「再配達ゼロ」が実現できている。

置き配では、封印シールや商品カバーなどを活用し、盗難やいたずらを防いでいる。また、配達時は商品や注文に必要なカタログ類を届ける一方、牛乳パックや使用済みのびんなどを回収。使用した箱類も同じく回収し、再利用することで環境への負荷を低減している。

パルシステムが注文を受ける商品の数は、1週間当たり1千万点以上。それらの商品を確実に届けるため、あらかじめ「セットセンター」と呼ばれる施設で個人別に商品を仕分けている。セットセンターは、温度帯ごとに「常温」(温度管理が不要なレトルト食品、日用品など)、「青果」(13℃以下)、「冷蔵」(10℃以下)、「冷凍」(マイナス18℃以下)に分けて稼働し、品質管理を徹底している。

セットセンターで仕分けられた商品は、エリア内に64か所ある「配送センター」へ送られ、配送用のトラックに積み込まれる。あらかじめ商品が注文者別に袋や箱にまとめられているため、配達担当の職員はトラック内で商品を個別に取り扱う必要がありません。事前に仕分けることで大幅に作業負担を軽減している。

体験施設や書籍協力で認知向上

物流に対する理解を高めてもらうため、パルシステムでは2023年8月に「物流・ITおしごと体験施設」をオープン。実際に物流センターで使用されている同じ機械を使って、仕分け作業を体験でき、これまでに400人近くが参加している。

さらに、毎日新聞出版が発行した「月刊Newsがわかる」特別編「物流がわかる」で、宅配サービスの密着取材に協力。妹のためにバースデーケーキを作ろうと注文されたイチゴや牛乳などの商品追跡し、物流センターで仕分けや配送センターから家に届けるまでの各工程を写真やイラストも交え紹介している。

セットセンターで事前に仕分け

セットセンターで事前に仕分け

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